うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

意識の低いエンジニアによる、意識低い系転職活動の記録(1.5人月)

 現職に入ってからちょうど半年が経った。仕事はなんだかんだ楽しくやっているし、ふれる技術は楽しいし、新しい案件のために勉強する機会も増えたし、人も良い。有り体に言えば、順調である。

 そして、昨年末に実施した、人生初の転職活動からはさらに時が経っている。もはや遠い思い出だ。粗熱は大方取れたように思う。いい具合に整形できそうだ。

 つまり、長らく書く書く詐欺で温めてたやつをようやく形にすることができた、ということである。

 というわけで、2018年の11月から12月にかけて、1.5ヶ月で終わらせた転職活動の概要と、得たことや教訓になったことなどを、可能な限り全部記していこうと思う。これは、また転職するハメになった自分と、どこかにいる転職したくてもじもじしている誰かに向けた、やたらとボリューミーな記録である。

 

 

 

1. とりあえず勢いで「辞めます」と言ってやった

 転職したいと思うタイミングは幾度もあった。ただ、実行に移す気力と、「行き先」のアテがなかった。

 殊に僕は新卒の際にえらく苦労したせいで、「就職活動」そのものに強いアレルギーを抱いていた。面接はなんだかわからねえし、自己PRを考えるだけで胃に穴が開く。「不満はあるが、分の悪い賭けをしたくはない」という理由で留まり続け、気がつけば5年目、歳は27になっていた。

 

 そんな5年目のGWに、僕はVRにドハマりし、その勢いでVTuberにもハマった。

 趣味として完全に全振りし、アニメも放り出して配信を追いかけ、Viveをかぶってははしゃぐ暮らしが始まった。そうした日々を送っている中、「この新興業界に首を突っ込むのもアリかもしれない」と考え始めるようになった。

 転機は10月ごろに訪れた。同じようにVRとVTuberにハマった知人から、ある日話を持ちかけられた。

「うちで新規事業でVTuberやるかもしれねえ。よかったらうちでVTuber、やろうや」

 渡りに船とはこのこと。大きなチャンスだと感じた。

 話を振られてから2時間後、熟慮の末に会社に電話を入れた。

「退職願を出したいんですけど、うちのそのへんの規定、どうなってましたっけ?」

 すぐさま常駐先から本社へ呼び戻されたのは言うまでもない。

 

 その後、上長をざっくりと説得し、その上長に社長を説得してもらい、めでたく職を退する方向で話を固めることに成功した。なるたけすぐ転社したい欲求があったので、「12月末に現場引き上げ即退職」というプランも伝えた。

 完璧だ……自分の手際の良さに惚れ惚れとした。人生で一番仕事をしてる感覚があった。酒の味が旨くなったような記憶もある。おそらくプラシーボだろう。

 順風満帆な空気に包まれながら、各種引き継ぎ準備を進めて1ヶ月ほど経った矢先、件の知人から連絡があった。

「悪ぃ、あの話、予算が下りなくてダメそうだわ」

 極めて渋い表情になったことをよーくおぼえている。

 

 アテがなくなった。怒涛の勢いが見事に裏目に出てしまったわけである。

 さぁどうするか。このままだと2019年から無職である。

 幸いにも強く慰留をお願いされていたため、「やっぱナシでw」と言えば問題なく残れただろう。だが、それは死ぬほどダサいのでやりたくなかった。そもそも先の話はきっかけでしかなく、会社を替えたいという欲求は変わらずそこにあった。

 しょうがねえ、"やる"しかねえか。テンカツ!

 かくして11月半ば、工数にして1.5人月のスピーディー転職活動が幕を開けた。

 

2. エージェント(に会うため)夜を往く

 まずは準備をしなければいけない。不幸なことに、転職するにあたってなにをすればいいのか、なにもわかっていない状態だった。

 しかし幸運なことに、大学の先輩にキャリアアップ目的で転職を繰り返す人がいた。ひとまずなにをすればいいか尋ねたところ、「とりあえずエージェント登録だな」と告げられた。

 そういうわけで、まずは適当な転職エージェントを見繕うところから僕のテンカツ!は始まった。今回は下記の2社を利用した。その利用の流れと所感を記す。

doda

doda.jp

 パーソル(旧:インテリジェンス)がやってるところ。オフィスは丸ビルに居を構えており、11月の半ば、そのおハイソ感にビビりながら門を叩いた。

 出てきたのはIT業界専任を名乗るエージェントのお姉さんで、スキのないOLという感じだったが気さくで、とても話しやすい雰囲気の方だった。

 なので、「とりあえずなンにもわからないンスよ」と開口一番に切り出した。いま思えばざっくりすぎるにもほどがある気もしたが、はじめて転職を試みる人にはよくあることらしい、よかった。

 そんなこんなで、伝えられた「エンジニアの中途採用の概況」はこんな感じだった。

  • 転職活動は、面接回数と退職交渉を考慮すると、だいたい2〜3ヶ月はかかる。
  • 今回はすでに退職交渉済みなので、最速で1ヶ月くらいを見込んでもいい。
  • いまエンジニアは売り手市場で、求人倍率は7〜8倍。全職種平均の3倍近くはある。
  • 会社によっては早い段階で「取りにくる」ケースもありうる。
  • 中途採用は書類通過率が低く、平均すると2割くらい。なので多めに送るといい。逆に面接通過率はそこそこ高い。(書類はよく通り、面接で落とされやすい新卒とは真逆)
  • 書類は「実績重視」であり、自己PRに熱を入れるより、職歴を的確に書けているかどうかの方が重要。面接も同様。
  • 「12月にボーナスをもらっておさらば」という人が多いので、11月の今ごろから始めると倍率は相対的に上がる。会社も年度切り替えのタイミングなので、結構「巻き」で動いてくる。

 そしてこれらの概況を踏まえた上で伝えられた「戦術」は、「とりあえず20社くらい書類送りましょう」であった。

 新卒のときに「めんどくせえ」という理由だけでろくに履歴書も送らなかった過去があるので、こればっかりはやらねばというお気持ちになった。とはいえ、一度書けば後はエージェントがいい感じに調整して各社に投げてくれるとのことだったので、ものぐさな自分にはかなりありがたかった。

 そして、事前に送っていたスキルシートを見ながら、受けたい企業の方向性や、自分自身の志向をさらに詰めていき、後日「よさそうな求人情報」を送ることで合意し、その日のヒアリングは終了した。そして実際に後日、無数の求人情報がデリバリーされてきたので、そこから直感で20社ほどセレクトし、選考を進めてもらった。

 なお、自分はJavaとPHPしかやってねえクソザコだと自負していたのだが、そのスキル群が異様に評価され、狼狽した記憶がある。

 大手特有のリップサービスだろうと踏んでいたのだけども、後日「案外そうでもなかったのか?」という結果になった。

 

ギークリー

www.geekly.co.jp

 dodaでカウンセリングを受けてから一週間後、別口から紹介されたエージェントとして「ギークリー」というものも行ってみた。渋谷に居を構えるベンチャー系であり、出てきた担当者も「いかにも」な「渋谷ベンチャーの営業マン」という感じだった。

 すでにdodaで転職のイロハを仕込まれていたので、「御託はいいので求人見せてくれや(※意訳)」というノリで話を進めてもらった。そうすると出てくるわ出てくるわ求人の山。すでにdoda側の求人も見ていたのだが、それと比較すると「ガチのベンチャー」な求人が多かった。社員数が1桁だったり、設立から3年も経ってなかったり。もちろん大手ベンチャーもあった。

 ド大手の多いdoda求人と比べると「おもしろそう」と思えるものが多かったが、これを紹介するエージェントの口ぶりが、いかにもなガツガツ系営業という感じで、正直なところ心象は微妙だった。いちおう、先例にならって30社くらい書類を投げるように依頼し、その日の面談は終了した。

 結果として、この時の心象は正しかった。

 

3. 転職サイトは濁流だった

 こうしてエージェント経由での選考を進めたのだが、実はエージェントに登録するよりも先に、GreenというIT業界特化の転職サイトにも登録をしていた。「なんか広告に出てきたしとりあえず」という身も蓋もない理由での登録だったが、これはこれで役に立った。だが、とにかく情報過多だった。

www.green-japan.com

 Green、というか「転職サイト」とはどういうやつなのか。簡潔にまとめると以下のようなことが起こる。

  1. 個人情報を登録します。
  2. 職歴とスキルセットを登録します。
  3. しばらく放置します。
  4. 登録している企業が見つけてきます。
  5. いいね!的なアクション、カジュアル面談の招待、書類選考すっ飛ばし選考への招待、などが企業から飛んできます。
  6. 上記5.が最高で1日100回近く発生します。

 当然、メール通知をONにしていると、スマホがリモコンバイブになる。抜きゲヒロインの気持ちになれるぞ!!

 書類通過率のお話を聞いていると、「書類選考をすっ飛ばせるってやべえ」と大変魅力的に見えるわけですが、こんだけの物量だともはやノイズでしかなくなるわけです。

 という感じで転職サイトは濁流と化すことが多いと思った。ただし、中にはおもしろい求人もあり、選考へ進めてみたものもいくつかあった。結果論だけども、ここから内定を一つ頂戴している。

 つまるところ使いようだと思う。とはいえ、基本的には放置していてもいい気はする。企業側の心象は知らんけど。

 

4. 書類通過率、なんもわからん

 急ごしらえの戦支度は1週間ちょっと。スキルシートを書き、企業を選択してオファーを依頼する、というだけの単純作業だった。しばらくすると、doda、ギークリーともに選考へのご案内が届いた。

 まぁそりゃどこかしらからは届くだろうという予測はあった。問題は、その数が想定外に多かったことである。「書類通過率は2割くらい」とはなんだったのか。最終的な書類通過率は5割になった。

 両社ともこれは想定外だったらしく、「こんなことめったにないですよ」とお褒めの言葉をいただいたことをおぼえている。なろう小説の主人公か? しかし、いかんせん数が多い。向こうも採用スケジュールは押している。優先度を決めて取り掛かる必要があった。

 二社で通過したところを並べ、「ぜひ行ってみたい」「とりあえず話は聞いてみるか」「行かねえ」と優先付けを行い、面接希望日程を先方へ伝える。OKが出たところからスケジュールを確定させ、有給の算段を立てる。ダメならまた空いてる日を探す。この繰り返しが次の1週間から、就活が完了する12月末まで続くことになる。

 当然ながら、dodaとギークリーの間でスケジュールを相互に調整してくれるなんてことはない。「エージェントは一本でよかったのでは?」とこの時に痛感していた。

 

5. 御社・ワールドツアー

 ひとまずのスケジュール仮組が出来あがったのは12月も頭。平日も余裕で半休か全休でつぶす強行プランに仕上がった。本当に幸いなことに、この時点で有給は30日くらい余っていた上、当日に「おやすみします」と言っても文句は言われない空気と立ち位置は獲得していた。有機的土壇場有給取得ムーブを繰り出せるかは結構重要だろう。

 そして、12/5から怒涛の面談ラッシュが始まった。以下、(半分くらい記憶が薄れてるので)軽くどうなったかだけ列記していく。

 

12/5

  1. みんな知ってる某人材なアレ。人のよさそうなおじさんが出てきて、初戦だけどリラックスしてお話しできた。ポジション的には完全上流で、おもしろそうだけどなんとなく求めてる志向と違う感じがあり、それは向こうにも伝わったらしい。お祈り。
  2. マーケティング的なとこ。半休からの定時後にお邪魔した。なんだかぶっきらぼうな人が出てきて、めちゃめちゃ端的な質問を連打してきて内心ビビった。が、なぜか「お酒好き?」みたいな質問も出てきて「ん?」となった。数時間後、次の選考の案内が届き、ビビる。

12/8

  1. Green経由で「1day選考」とやらに応募したそこそこのベンチャー。若干の物見遊山気分で赴いたので、変に気負わずピザを食ったり、出まかせで「こんなの……Make、したいっすね」みたいなことを言ってた。昼から夕方までの長丁場ではあった。ありがたいことに、即日内定。

12/10

  1. THE・メガベンチャー。新卒時代から名前は(よくない意味で)知っていた。ここも物見遊山気分だったが、面接官の一人がめちゃめちゃ惹かれる人*1で、彼らから聞く話を総合すると「なんかマシになってる?」という印象を受けた。翌日には次の選考の案内が届いた。
  2. 比較的新興のベンチャー。今回訪ねた中で、最も事業内容とビジョンが刺さったところ。基本的な事業内容の説明を受けながらの自己紹介が主で、しかし聞いてる中では「ここはレベル高そう」と感じたりした。どうなるかわからなかったが、数日後に次の選考の案内。

12/11

  1. ドドドドド大手。入れたらすごそうだなと思いつつ、あまりサービスに魅力は…という感じ。なのでろくに準備もせず向かったところ、やたら技術志向が強めな面接を仕掛けられて「あっ、これダメだ」と直感した。お祈り。

12/13

  1. これもドドド大手。こっちは純粋におもしろそうだと感じていた。めっちゃ重要視されるらしい謎の筆記試験をこなし、面接も弾んだほうだったが、数日後にお祈りされた。曰く「前職を辞める理由がネガティブ…よくないね」らしい。なにが悪いんじゃお前

12/14

  1. 12/10の2のほうの最終。現場のエンジニアと偉い人の二部構成だった。いろいろとアピールしたりしたものの、一か所技術的な話で詰まってしまい、難しそうだと感じたりした。案の定、「ちょっと技術的に不安視された」ということでお祈り。
  2. 12/10の2のほうの最終。社長と部長の2人組。だけども割とフランクに進んでいったので、最終とはいえ話しやすかった。いま思えば、完全に取りに来ていたようにも感じる。ほどなくして、内定のご報告。

12/18

  1. Green経由。某Vのやつをやってるところ。ただし、ポジションとしてはV無関係で、それでも完全にスキルセット違い。若干の物見遊山がしたかっただけ説もある。案の定お祈り。
  2. 12/8に内定もらった方のオファー面談。具体的なポジションを提示の上、オファー金額を提示。これがびっくりするぐらいの価格だった。しかし、悠長に構えてるヒマがこの日なかったので、即座に別の地へ。
  3. いま思えばイケイケなベンチャーだった。ただ面接担当の人はかなり話しやすく、ワンチャンありかもしれないと考えていた。その日のうちに次の選考のご案内。(この時点では回答保留)
  4. ビッグなデータをあつかってるとこ。個人的におもしろそうだと思ってた。面接はいい感じにいくかと思ったが、同席エンジニアがマジモノのスーパーマンだったため、いろいろ突っ込まれて「グゥッ」となった。お祈り。

12/19

  1. 都心の一等地オフィスめいたところに居を構えるベンチャー。出てきた人がめちゃめちゃやり手な雰囲気があり、面接は脳がフル回転して楽しかった。技術選考のご案内も届いたものの、回答は保留。

12/20

  1. 12/14にもらった内定のオファー面談。提示サラリーはもう一社よりも低めだったが、社風はこっちの方が魅力的だった。とはいえそのあたりは悩んでるんだよな~~~ということを素直に話したところ、いろいろと納得が得られる回答が返ってきた。

12/21

  1. 引き延ばしまくった12/5に行ったところの最終。いちおう物腰はやわらかめだった。ただこっちもこの時点で腹は決めていたので、向こうもなんとなく察したのかもしれない。お祈り。

 

 完全に強行スケジュールである。特に12/8は体力的にこたえた。

 そしてなんとなく察せられると思うが、大勢は12/20に決着している。どこへ決めたかはいちおう企業名ふくめて伏せておくが、それもなんとなく察せられそう。

 

6. 傾向と対策

 かくして、年末までには次の行き先を見つけることに成功した。SES状態だったので年の瀬と同時に引き上げ、そのまま会社側の納会にも出席し、適当に顔を拝んで退散。そこから2019年1月は有給消化にあて、1月末に退職、2月1日より現職に入った。冒頭にも述べた通り、1.5人月の転職活動だった。

 dodaの告げた平均タイムが2〜3ヶ月なので、これと照らし合わせれば早い方だろう。とはいえ、いくつかの幸運が重なった結果だろうと思う。以下に「勝因」とおぼしきものを挙げてみる。

①「業界5年目の20代後半」

 転職開始時点で27歳、業界歴は5年という状態だった。第二新卒よりはキャリアがあり、しかし30代にはまだ差し掛かってない、というギリギリのラインである。これが30過ぎてたらどうなってたかわからない。

②たまたまスキルセットがよかった

 5年もITドカタをやっててJavaとPHPしかさわらず、JavascriptとSQLとbashも書けるには書ける程度、下流は全部やって上流はいっちょ噛み程度、チームマネジメントはほんの小規模のみ、と書いてて今でも微妙さがあるスキルセットしかなかったが、どうもJavaやってるエンジニアはそれだけで需要があるらしい。ありがとうJava。一方で、「いろいろやってた」という点がプラスにはたらく場面はまちまちだった気もする。スキルシートは通ったが。

③駆け込み需要

 どこもかしこも採用スケジュールが押していたことは、「内定出したから1週間でご回答くれ」という連絡があったことからもうかがえる。ある意味では駆け込み需要に乗り込んで強引に押し込めてしまったのかもしれない。

④有給が余っていた上に使いやすかった

 面接は結構な確率で日中に仕込まれる。向こうも勤め人だし、そりゃ日中に終わらせたい。自然の摂理である。よって有給の出番になる。これだけ短期間で片づけられたのも、有給がクソ余ってた上、使ってもさほど文句が言われない環境だったからだろう。

 

 だいたいこんなところだと思う。言ってしまえば環境と状況、そして経験値でゴリ押しした感じがある。

 逆に、不利だった点は「なんか技術的には尖ってない」ところだと自己分析している。あんまスペシャリストとはみなされてない感じ。これは自社サービス系だとたぶんマイナス判定になってた感覚がある。

 とはいえ、そこまでのテックエリートでもなくても行き先はある……と思えば、エンジニアの転職は比較的かんたんなのかもしれない。知らんけど。

 

7. これは事前に知っておきたかった

 はじめてのテンカツ!を終えて、いろいろと反省点というか、「事前にわかってれば備えられたし快適になった」ということもわかった。以下に書き残しておく。

エージェントの数は考えろ

 手駒は多ければ多いほどいい。だけども多すぎると物理時間的に処理できない。エージェントはできれば一つに絞ったほうがいい。これが結論です。

 二つ以上使う場合は、一つ目がほんとうにふるわなかった時の次善策……として敷くのが安定しそうと感じた。両手が書類通過しても、捻出できる面接の時間は限られているわけですよ。

エージェントの当たり外れはある

 エージェントだから絶対信頼できるかというと微妙で、いいエージェントとよくないエージェントがいる。そのあたりはウワサとして仕入れておけるとよさそう。

 dodaは比較的手厚く、日程調整もかなり融通をきかせてくれるので助かった。大手そろいという傾向も相まって、どっしり構えてくれるところがあった。

 一方で、ギークリーはなんというか、「とにかく受けてくれ」というオーラがすごいというか、急かせてくる感じがあった。そのあたりがちょっと信用を落とした。終盤にはリスケ連絡を忘れてた、なんてこともあったので、うーん……というところ。

 このあたり、会社というより人によるところがある気もするし、要はガチャ運の問題な気もするんだけど、個人的には企業差もある気がする。大手と小規模の差は無影響とは思えない。

技術的関心と知見を高めておきたい

 こういう職業なので、やっぱ技術的なあれこれは深堀りされるんですよ。そこにスラッと答えられないと一気に不利になる。普段から勉強重ねておきたいなと思った次第。

 ……ただ、"微妙"な環境は「そもそもどんな技術がモダンか認知できない」って気もするんですよね。「勉強しろスカタン!」と言われても、アマゾンの原住民に日本語は理解できないわけで。会社のネームバリューが微妙だと勉強会とかに飛び込むのも気後れしたりする。

 今回は「もうちょいいい環境へ飛び込む」ためと割り切ってたので、そのへんは深く思いつめなかったのは幸いだったと思う。環境はかんたんにモチベーションを腐らせる。

技術面接は存在知らないとビビる

 今回は一社だけ、面接中にFizzBuzz問題をにわかに出題してきた。原理はなんとなく読みとけたのでとっさにある程度書けたものの、正直焦った。いわゆる技術面接とかいうやつは、対策……というか存在認知しておかないとびっくりして詰むんじゃない?っていう気もした。

 みたいなこと言ってると「や~いザコドカタ~~~」とか罵声が飛びそう。でもそんなもんだと思うんスよ、底辺ITドカタ。でも最低限の備えはしとくとよいと思う。ドカタでも。

転職者の情報は想像以上に出回る

 どういうことかというと、突然「ヘッドハンティングです」とかいう電話が来た。そんな都合のいい話があるかよと思いつつも、興味本位で話を聞きにいったら、「HPは出してないスタイルです」と語るヘッドハンティング専門のエージェント的なやつだった。

 曰く、「転職者の情報って出回るんですよ」とのこと。そういう情報をキャッチして接触を試みた、ということらしい。つまるところ、これが「転職市場」ということである。でもびっくりするよ、マジで。

面接官の反応はなんの材料にもならない

 よく「お酒や趣味の質問する場合は採用志向が高め!」なんてスカムな情報が転がっていて、実際僕も出くわしたけど、そういった面接官の反応は合否にほっとんど関わってこない。受かるときはなに言おうが受かるし、落ちるときはなに言おうが落ちる。

 ウケ狙いやら気にするぐらいならフルオープンにぶつかったほうがきっと有意義。

 

8. 1.5ヶ月で転職ってやつをしてみて

 正直、どうにでもなると思いつつ、どうなるかまるでわからなかった。それが今回のはじめての転職活動だった。

 これは結果論でしかないけど、やってよかったと思う。それは転職先が大成功だったということもあるけど、「いままでやってきた仕事」について腹を割って話す、というのが転職活動の本質だと気づいたことで、むしろ肩肘を張る必要がないと感じ、とても楽しいと感じた。新卒時代のトラウマがやっと晴れた感じなんですよね。偽らずぶつかっていくのがとても心地よかった。

 自分の市場価値を提示し、売れるかどうか交渉する。そのついでにいろんな会社を訪ねることができる。とりわけエンジニアというポジションは「いまできること」という尺度が強いから、なおさら測りやすいというのはあったように思う。その「測っていく」感覚も、個人的にはゲーム性があって、楽しめたように思う。

 そんな感じで今回の転職活動は前向きに取り組めたけども、やっぱ1.5ヶ月はキツい。仕事が完全にヒマで、有給がクソ余ってる状況じゃなきゃ、正直破綻していたように思う。あと、現状の性能に対しての27歳という年齢が、いろいろ助かったとしか言えない気もしている。たぶん30じゃ無理な気がするんですよ。この程度のスペックだと。「まだギリギリ若い」と思い知らされた1.5ヶ月でもあった。

 

 これを読んでいる人の中で、もし「なんとなーく転職やってみてえ」くらいのモチベでいる人がいるなら、20代のうちに一回やってみるのがいいと思う。なんなら第二新卒カード切れるうちにやっちゃってもいいと思う。その方が異業種切り替えもうまくいく気がする。自分の場合はあやしいタイミングだった気もする。

 あと、待遇に不満があるなら、さっさと転職を試みたほうがいいと思う。フツーの人間なら転職すりゃ給料が下がることはそうそうないはずだし、なんなら「前職より上で」という交渉が普通に通るのがこの市場らしい。なにより、勤めてる会社の連中が血相を変えて引き止めにくる光景は純粋にたのしいし、うまくやれば「ゆさぶり」もかけられると思う。どうせ終身雇用なんざ通用しない時代だし、図太く身軽に生きた方が楽しい。

 とにかく言えるのは、「意識が低くても転職はできる」ということ。案外、やってみればなんとかなる。

 

 ……みたいなあれこれ、正直生存バイアスでしかないと思うので、自分も二度目の転職に踏み込んだ時に笑われないようにしたいものです。

 

9. 小話

モグキャリも使ってみた

mog-career.com

 xRとVTuberメディア大手のMoguraがやってる、VR/AR/MR専門エージェント「モグキャリ」も思い切って使ってみた。とはいえ接触方法は他と大差ない。強いて言えば、VR空間上でのカウンセリングも受け付けている。

 僕が訪れたタイミングはちょうど求人が落ち着いたタイミングだった。そして、Javaくらいしかさわってない微妙なドカタにとって、この業界の要求スキルセットはあまりにもちがいすぎた。当たり前だが、無策では乗り込めない業界だ。

 ただ、自己制作物でも「Unityやってるぜ」アピールすれば、つけ入るスキはありそうな感じもあった。実際、いまこの業界でワイワイやってる人たちって、独学から乗り込んでる人が多い印象。

現職の面接の裏話

 現職に入社後、面接を担当した方からは「『個性:強め』って書類に書いて上に投げたよ」と告げられた。あんまりだぁ! そして、その時の面接はものすごく調子がよかったことを、いまでもおぼえている。

前職の裏話

 上述の通り、「退職願ってうちではどうしたらいいっすか?」と前職では切り出したわけだけど、「そんな質問で退職を切り出すやつお前がはじめてだよ」と心底呆れたような口調で言われたりした。やっぱ無言ノーモーション退職届たたきつけの方がよかったのかしら。

 ちなみに前職、なんかボロクソに言っちゃってる感もあるけど、事業方針はマジで不安しかなかったものの、人に関してはほんとによい会社だったと思う。人手は足りてなかったけど、おかげで一年目から実装も運用も経験できて、それが今につながっているのは間違いない。

なんか白髪がすごい勢いで増えた話

 毎日のように生えてきた。あと太かった。楽しめていたけど、なんだかんだストレスはすごかったんだなという証拠。実際、有給消化中に遊び呆けてるときにはまるで白髪が生えてこなかった。

*1:あとで知ったことだが人事部門のえらい人だった