うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

ニコニコ焦げ付くクレッシェンド

 先日のニコニコ動画新バージョン発表会を受けて、めでたくニコニコ動画のプレミアム会員を解約するに至った。

 というのも今年の頭くらいから「月500円も払うほどニコニコを使ってねえ」と薄々気づき始め、じゃあ解約しよっか、と会社の中で思いつくも、退社している間に忘れるというのを10回くらい繰り返していて、今回無事忘れることなく実施できた次第だ。「失望した」「ニコニコは死んだ」「たつき監督を返せ」とかいう怨恨はない。その500円で安ワインを買ったほうがいいという判断に過ぎない。

 で、退勤後も忘れなかった程度に盛り上がったニコニコ発表会。改装工事というより「誰も使わない掘っ立て小屋を増設」みたいな新機能に、肝心の改装工事は「来年まで待ってくれ」という。ずさんさをある人は笑い、ある人は罵倒し、ある人は死んだような顔になるという地獄絵図だったらしいが、ひよっこIT土方の身としては「あっ、燃えてる燃えてる」という薄ら寒さをおぼえていた。

 「重要な部分だから時間がかかっている」ってそれは純粋に技術不足なだけでは。というよりそのあたりの仕様を把握している人が消えて、技術力の薄い人がブラックボックスの扱いに手をこまねいているだけでは。わかるわかる。僕も現在進行形でそういう状況にいる。

 

ぼく「これ次に改修するんですけどどういう仕様ご存知ですか」

有識者「わからない」

ぼく「じゃあどのドキュメントを参照すれば」

有識者「ドキュメントはない」

ぼく「ではこの機能はどうやって作られたので」

有識者「誰もわからない。気がついたらできていた」

 

 こんな感じのやりとりをして、3000行は軽く超えてる謎のClassの解読を涙を流しながら励む羽目に陥るケースが昨年から何回か起きている。

 期日が差し迫って炎上すると設計書は後回しになり、それが修正されないまま次のプロジェクトが始まり、やがて担当者が離任して「仕様不明でドキュメントもない機能」が爆誕、誰もさわりたがらないエリア51と化す。おカタいところのシステムでもこうなのだから、イケイケなWebサービスではドキュメントのドの字もないのだろうと思うと、罵倒よりも先に胃がキリキリ痛む。そんな現場には行きたくねえ。

 

 とはいえ、ドワンゴの内情がどうなっているかは知らないので、全ては想像に頼る他ない。と思っていたら、内部告発じみたブログが2年前に発射されていたことを知った。

hiroki-uemura.hateblo.jp

 想像していたよりもだいぶやべえと感じる。商用SQLひとつに承認リレーとか地獄でしかないでしょう。そんな環境からお金がジャブジャブ湧きそうなソシャゲ業界に引き抜かれるのも「順当」という感じではある。

 で、そんな感じで技術者が大量に流出して、コアである動画機能の改修を行える人材が消えてしまったとなると、ニコ生に挟まれる薄ら寒いFLASHゲームといった「現状の技術レベルでのお茶濁し」を連打するのも致し方ないかもしれない。昨今の「ニコニコというコンテンツ」としてウェイなノリでアホみたいな機能を増やす流れも、「それしかできない」と思うと……やるせない気持ちにはなる。

 逃げるにせよ残ってあがくにせよ、現場には罪はないだろうし、クソじみた管理者が早めにくたばればみんな幸せになるのだろうなぁ、と一連の騒動を眺めていて思っていた次第だ。やっぱりIT土方なんて辞めるべきじゃない?

 

 まぁ、それはさておき。

 この退会処理時に出てくるこれ。これだけでニコニコに対する好感度がマイナスになったし、せめてこれだけでもやめるべきじゃあないのか。