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うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

カルデアの女たち ~FGOエロ本における登場サーヴァントと、今後の展望について~

 アニメやゲームと問わず、人気になってきた作品を目の当たりにすると、必ず気になることがある。「一体誰が一番シコられているのか」ということである。

 数多の偉人・英雄が結集する「未来を取り戻す物語」は燃えること間違いなしだが、起源はやはり「アーサー王で童貞を卒業する物語」であり、無数の女性キャラでエクスカリバーが解き放たれて然り、のはずなのである。

 というわけで、FGOで一体誰が一番スケベブックに登場するのか、例によってとらのあなの店頭で調べてみた。

 

集計結果

 今回は秋葉原とらのあな店頭に置かれていた合計50冊をサンプルとした。集計結果は以下の通り。

順位 キャラクター 登場数
1 ジャンヌ・ダルク(オルタ) 8
2 酒呑童子 7
3 源頼光 6
3 清姫 6
5 マシュ・キリエライト 5
6 ジャンヌ・ダルク 4
6 沖田総司 4
8 アストルフォ 2
8 アルトリア・ペンドラゴン(オルタ) 2
8 エリザベート・バートリー(ブレイブ) 2
8 藤丸立香(ぐだ子) 2
8 ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ 2
8 スカサハ 2
8 ダ・ヴィンチちゃん 2
8 フランシス・ドレイク 2
8 モードレッド 2
8 茨木童子 2
18 アルトリア・ペンドラゴン 1
18 アルトリア・ペンドラゴン(オルタ・ランサー) 1
18 アルトリア・ペンドラゴン(ランサー) 1
18 アルトリア・ペンドラゴン(水着) 1
18 アレキサンダー 1
18 アン・ボニー&メアリー・リード 1
18 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 1
18 エリザベート・バートリー 1
18 オルガマリー・アニムスフィア 1
18 クロエ・フォン・アインツベルン 1
18 ステンノ 1
18 エウリュアレ 1
18 タマモキャット 1
18 ネロ・クラウディウス(ブライド) 1
18 ネロ・クラウディウス 1
18 ブーディカ 1
18 マタ・ハリ 1
18 マリー・アントワネット 1
18 ラーマ 1
18 玉藻の前 1
18 玄奘三蔵 1
18 静謐のハサン 1
18 謎のヒロインX 1

 

考察

①オルタちゃん人気

 首位を取ってきたのはジャンヌ・ダルク(オルタ)。かの聖処女から爆誕したオルタにして今やいじられキャラである。

 理由はいろいろと考えられる。スケベ、知名度、人気、いずれも彼女はそろっている。

  • わかりやすい巨乳。ジャンヌから据え置きのサイズだろうと思うとスケベである。
  • 知名度の高さ。第1章の大ボス、イベントの主役を務め、クラスも数少ないアヴェンジャーと目立ちやすい。
  • 大元であるジャンヌとの対比。聖女すぎてかなりメンタル超人なジャンヌと比較して、やさぐれてたりうろたえたり残念だったりと人間味が多めなので、聖処女よりも親しみやすい。
  • そんなやさぐれてちょっと剣呑だけどちょろそうな性格。一転して加虐心を煽りやすい。
  • ユニットとしての優秀さ。「高レアで優秀な子は人気になる」というグラブル理論と照らし合わせると、ぶっちぎりの攻撃力と相性ガン無視クラスのおかげで強い=みんなほしがる=人気という図が成立する。加えて期間限定排出である。

  f:id:wasasula:20170119002651j:plain  「えっちしよ♡」と言ってもこんな感じで返されそうとなると、令呪を以ってスケベせんとする気概が湧くというもの。令呪セックス合同本で二人も描いてたのがその証左だろう。でも絆レベル10になるころには普通にラブラブになりそうな娘、という感じでもある。

 

②上位6位までの概観

 オルタちゃんのすぐ下には酒呑童子、そのさらに直下に源頼光と清姫が続く。これら日本文化圏出身の3人は、単体本だけでなくセットで描かれることも多かった。因縁のある酒呑ちゃんと頼光ママ、マイルームの寝室に勝手に出入りするママときよひー、といった組み合わせの定型なのだろうか。

 また、エロスの面でもこの3人は強い。見た目と言動の全てがエロい酒呑童子、それはもう超弩級のバストと尻を持つ母性の怪物こと頼光は言うにおよばず、控えめに見えて13歳としては思えぬ「脱ぐとすごい」を実装している清姫も劣らないものがある。さらに言えば、こちらから誘わずとも、向こうから這い寄ってきそうなパーソナリティや雰囲気も、スケベ発展には最適の土壌だろう。

 直下の5位は、言わずもがなFGOメインヒロインのマシュ。その性格と身体はシナリオを進めるだけで自ずと理解できる。そういった意味では、カルデアの女たちの中では一番スタンダードだろう。ドスケベビーストの加護も見逃せない。

 そのさらに直下をジャンヌ・ダルク、沖田総司が追う。ジャンヌは第1章のメインキャラということもあって、ユーザーの接触率はマシュに次いで高いといえるだろう。第1章における凛々しさとかわいさ、そしてB85の身体はマシュと同様にスタンダードなシコリティを有するはずだ。おき太もこれに近いというか、「セイバー顔(かつ武内作画)の巨乳」が強い説はある。ただし、彼女の場合は絆会話がものすごくデレデレなのも相まって、イチャラブ適性がものすごく強い可能性が高い。

 

③属性との相関性はあるか?

 ふと、上位陣を眺めていると「混沌とか悪っぽくない?」という疑念が生じた。そこで、2回以上出現している8位までのサーヴァントの「方針」「性格」を確認してみる。ついでにクラスも併記する。

順位 キャラクター 方針 性格 クラス
1 ジャンヌ・ダルク(オルタ) 混沌
2 酒呑童子 混沌
3 源頼光 混沌
3 清姫 混沌
5 マシュ・キリエライト 秩序
6 ジャンヌ・ダルク 秩序
6 沖田総司 中立 中庸
8 アストルフォ 混沌
8 アルトリア・ペンドラゴン(オルタ) 秩序
8 エリザベート・バートリー(ブレイブ) 混沌
8 藤丸立香(ぐだ子) - - -
8 ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ 混沌
8 スカサハ 中立
8 ダ・ヴィンチちゃん 混沌
8 フランシス・ドレイク 混沌
8 モードレッド 混沌 中庸
8 茨木童子 混沌

 「方針」は「混沌」が過半数を占めている。トップ3(3位タイ)は全員「混沌」だ。「混沌」は社会を否定したり、社会から弾き出された者が該当するということから、快楽を求めるセックスという行為はやはり社会悪なのかもしれない。

 対して「性格」は「善」が最も多い。なのだが、「善」に数で劣る「悪」は、その実頼光を覗いてトップ3に陣取っている。「悪」に属するサーヴァントは手段を選ばない傾向にある以上、「なにがなんでもスケベへ持ち込む」という展開を生み出しやすい、のかもしれない。あるいは快楽堕ちしやすいとか。

 とはいえ、トップ3とマシュ、ジャンヌが比較的僅差にある以上、最終的に重要になるのはやはり外見と性格だろう。ただ、「方針」と「性格」はそのキャラの動かし方をかなり規定する印象があるため、知ると知らないではだいぶ差が出そうである。

 

④「偉人モチーフの美女」とのセックスを想起すること

 FGOに登場するサーヴァントの特徴は無論「偉人や英雄がモチーフ」となっていることだろう。だが、グラブルのように「名前を拝借しただけ」ではなく、原典の歴史をしっかり組み込んだ設定を持つ場合がほとんどである。そして、「設定の作り込み」が非常に細かいため、ある種の「実在性」も錯覚することもあるだろう。

 そうした設定がもたらす懸念としては、スケベ妄想をする上での心理的ハードルの高さである。

 まず、一般社会において、「ジャンヌ・ダルク(実在人物)とセックスしてえなぁ」と考える人間はほとんどいないだろう。いたらそれはバーサーカーかリアル青髭だ。

 歴史上の偉人にガチ恋し、欲情するということがあまり起き得ないのだ。なぜなら、彼らは過去の人物である上、計り知れない偉業を持っている。多くの場合、情欲の感情など生じないほど遠い存在として映ることだろう。「英霊召喚」という体裁をとり、時空を超えて目の前に現れたとしても、現実世界の我々が持つそうした「偉人に対する認識」は、常にハードルとして存在しているとしても不思議ではないだろう。

 加えて、実在の歴史がバックボーンにある以上、シコりたい人が「好みの設定」を彫り込むのが困難なケースも少なくない。設定はカッチリとしているほど改変が難しくなる。いわんや歴史は一個人では変えられない。「俺嫁」妄想へ持ち込むのも、多くの場合は至難の業だろう。無論、「見た目だけ気に入ったので」と気楽に二次創作をすると、設定エラーを引き起こして叩かれる可能性も非常に高い。ましてや悪名高い月厨のテリトリーならばなおさらだろう。

 そんな事情を鑑みた時、あらためて上位陣を見やると、こうした偉人特有の「遠さ」が、比較的小さいのではないかと考える。

 ジャンヌオルタは「ジャンヌ・ダルクのifの存在」という完全なフィクションであり、源頼光と沖田総司は「もしこの偉人が女性だったら?」という設定のもとに組み立てられたフィクションである。マシュは言わずもがな、FGO世界にのみ存在する人物だ。

 酒呑童子は元を正せば「鬼」、いわば人外の類であり、その姿形は比較的容易に変ずる(そのため、あんなロリじみた姿になっても、少なくとも源頼光よりは衝撃が少ない)。そして清姫は、偉人とはほど遠い「ごく普通の少女」に近く、もっといえば伝説上の存在(≒フィクション)である。

 というように、どちらかと言えば虚構性が強い。そのため「もしかしたらこんなifも?」という拡張がしやすくなる。多くシコられるということは、それだけ設定が柔軟であることを意味する。上位陣にはそういった特性が備わっているように見える。

 そう考えると、ジャンヌ・ダルクの立ち位置は不思議というか、外見と性格がものすごい武器になっている可能性がある。セイバー顔の神の加護は、やはり否定しにくいものがある。

 

今後の展望について

 年末年始の大熱狂によって、FGO人口は増加の一途をたどっている。その中には有名絵師――スケベブックの生みの親も多数含まれている。彼らがカルデアに参戦し、意中のサーヴァントに入れ込むことによって、上掲のランキングはたやすくひっくり返ることだろう。

 とりわけ宮本武蔵には注目したい。サンタリリィも今後増える可能性は高いが、武蔵はいろいろと条件がそろいすぎている。おっぱいとか、チョロかわいさとか、「混沌」とか。

 ただし、今後も考えられることとして、「他のFateシリーズがメインのサーヴァント」は、FGOのスケべとしては数が増えにくい可能性がある。アルトリアのえっちな本を作りたいならstay nightの本として作ればいいし、ジャンヌは今後、アニメ化が決まったApocryphaが主軸になる可能性が高い。あえてカルデアでスケベを執り行う土壌が存在するかについては、大いに検討が必要だろう。

 いずれにせよ、FGOはまだまだスケべ本市場が小さいように思う。今回のサンプル対象は50冊だが、合わせて確認してみたグラブルは260冊もサンプルが集まった。グラブルの5分の1の規模と思うとまだまだ小さいし、それは今後も発展の余地があることを意味している。

 サーヴァントだってまだまだ増えることだろう。そして、艦これの鹿島のような特異点的シコリティの権化は、登場までに時間を要することが多い。まだ見ぬ「エロスの怪物」との対峙を心待ちにしつつ、第2部を待つというのも悪くないだろう。