うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

カルデアを浮遊する善意の集合知

 ここ最近のFGOの加熱っぷりはすごい。それはもうキラウエア火山も三顧の礼を取るレベルで熱い。

 その熱さは、日夜「かんたんUI講座!」「オススメ低レア鯖!」「序盤の進め方こうすべし!」みたいな指南ツイートが、有志による解説画像つきで、昨年のクリスマスあたりからひっきりなしに流れてくるほどだ。初心者から見れば、黙っていても攻略指南が与えられる状態。無償のオンデマンド教材が多量に放流される今は、まさにFGOの黄金期だろう。

 ただ、それらを見てて思うことがある。「その情報、とっちらかってない?」と。

 チラチラ見るだけでも、ある人が投稿した攻略指南と、だいたい同じ内容の攻略指南が別の日に、別の人から現れることはめずらしくない。なんなら1日おきに発生することもザラだ。「複数人が推す手法」と捉えれば、その信憑性は強いと逆算的に考えることもできるが、どちらかと言えば「どこかにまとめてくれ」となるのが攻略情報の常であろう。

 だからこそ、ポケモンの発売日にあれほどクソじみた攻略サイトが林立したわけだし、かつては「攻略Wiki」に、無名の有志たちが次々と攻略情報をしたためていったわけである。そしてさかのぼれば、攻略本とはその最たる例なのだ。

 これらのFGO攻略指南は、ほぼほぼ善意の賜物だろう。低レア鯖の紹介画像はどれもこれも愛にあふれたテキストが添えられている。だからこそ、それが重複し、氾濫する光景はいささかみっともないし、少しばかり悲しい。外野から見れば、「善意につけこむ承認欲求の荒稼ぎ」にしか映らないだろう。

 ではWikiに書けという話になるが、「Wikiを編集する」と「Twitterに投稿する」では、後者の方が圧倒的に難易度は低い。それに、善意からなる攻略指南は、衝動から行われることも多いだろう。「一人でもFGOをやってほしい」という思い。そこから勢いで解説画像を作る。たとえその内容が重複したものが複数現れても、その善意を無碍にはできないはずだ。

 こうした「善意の集合知」ともいえる熱を、どうしたらうまく活用できるだろうか。それこそ、各ツイートを自動的に取り込むようなプラットフォームさえあれば、さながら人類史の積み上げのごとき「攻略者たちの声」が想像できるとは思う。

 だが、今のところ、FGOにはAppBank的なやつと、2種の攻略Wikiくらいしかない。そこに切り込むには、多少の勇気と手間がいる(前者はほぼほぼ一般マスターは関われまい)。「善意の集合知」は、きっとしばらくは、カルデアを浮遊し続けるだろう。