うらがみらいぶらり

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「HiGH&LOW THE RED RAIN」前夜祭に行ってきました

 10月7日、月最初の金曜日の23時。街は二次会三次会ムードに包まれる中、僕は新宿ピカデリーへ駆け込んでいた。

 「HiGH&LOW THE RED RAIN」前夜祭に乗り込むためである。

high-low.jp

 映画第一作「THE MOVIE」ですっかりハイローにメロメロになってしまい、「ハイロー無双……ほしい……誰よりも高く飛ぶんだ…」などとうわ言を漏らす日々が続いていた。そんな折に第二作「RED RAIN」を最速で観れる上、前日譚的ダイジェスト版ドラマ「ROAD TO HiGH&LOW」と「THE MOVIE」の応援上映がくっついてくるという、完全にブチ上がったSWORDの祭が開かれたのである。

 そんなわけで、知り合いとともに乗り込んだ前夜祭だったが、23時~翌朝5時というキマりきったタイムテーブルでありながら、終始アガりっぱなしの最高のオールナイトイベントだった。以下、この世紀の奇祭の思い出を、新鮮なうちに書き残しておくものである。

 そして最初に言っておく。「RED RAIN」は最高だ。「THE MOVIE」を観たなら絶対に観よう。評点は確実に、100点満点中100,000,000点だ。

 

【以下、RED RAINのネタバレも含むため、未観賞の方は要注意】

 

 はじめに:タイムテーブル

 まず最初に、今回の前夜祭のタイムテーブルを記載しておく。

【HiGH&LOW THE RED RAIN 前夜祭 スケジュール】
2016年10月7日(金)23:00開演
23:00~23:30 【オープニング】 
23:30~1:05 【ROAD TO HiGH&LOW】応援上映
1:05~1:15 【ご休憩】(10分)
1:15~3:25 【HiGH&LOW THE MOVIE】応援上映
3:25~3:35 【ご休憩】(10分)
3:35~5:25 【HiGH&LOW THE RED RAIN】

「HiGH&LOW THE RED RAIN」前夜祭 新宿ピカデリーにて開催決定!! – HiGH & LOW | 最新情報 より)

 90分のロングドラマ+2時間超の映画×2、に対して休憩時間は総計20分。素人目にもわかる殺人スケジュールである。実際、モンエナM3×2と無水カフェイン剤で辛うじてもたせていた次第だ。

 しかしながら、応援上映が2発続いたため、その間はテンションが上がって目が醒めていたように思う。ミッドナイトLIVEで寝落ちはそうそうない、ということなのだろう。オールナイトイベントを組む際には参考になる、かもしれない。

 

1. 入場~オープニングイベント

 23時のピカデリーは深夜と思えないほど活気にあふれていた。

 RUDEコートに達磨ハッピ。思い思いの特攻服に身を包んだ参加者でひしめくロビーは、まさしくSWORDの祭に相応しい光景だった。

 ちなみに、参加者はほぼほぼ女性であり、男オタク4人で構成された僕らのグループは、あの中ではまさにMIGHTY WARRIORSだったことも、思い出として付記しておく。まぁ野郎でも琥珀さんにメロメロになってしまうんですよ。

 そんなこんなで22時50分に開場、23時ちょうどに前夜祭がスタートした。

 さて、前夜祭冒頭30分に据えられた「オープニング」とはなんぞや。すでに限界に近い眠気を堪えながらステージを眺めていると、そこに衝撃的な光景が現れた。

 現れたのは、脚本の平沼紀久氏、そしてチハルと、鬼邪高定時トリオ。まさかのキャスト登壇に、シアターのボルテージが一気に振り切れた。

 その後は、わきあいあいとした雰囲気で、応援上映と「RED RAIN」に関するトークが行われた。関役の一ノ瀬ワタルさんのいじられ具合がマッハで、「今日、顔色っていうか頭色悪くね!?」とスキンヘッドを撫でられながらいじられる関ちゃんが、まさに愛されキャラという趣き。

 そして村山ちゃんの「鬼邪高やめたら山王入ろっかな」にチハルが「絶対にイヤです」と答える茶番まで繰り広げられ、参加者一同黄色い悲鳴。かわいすぎかよ……

 最後は村山ちゃんのあっかんべーで退場と、最後の最後まで会場を湧かせる素晴らしいスタートダッシュとなった。サプライズとはかくあるべし、という好例である。

 

2. ROAD TO~THE MOVIE 応援上映

 フロアが温まったところで、いよいよ応援上映に突入である。

 サイリウムと声援が飛び交う光景は、まさに正統派「応援上映」。「告白応援上映」なぞよりもよっぽど統率がとれていて、LIVE感が非常に心地よかった。

 コブラが! ヤマトが! ROCKYが! 村山が! スモーキーが! 日向が! ICEが! そして琥珀さんが! 画面に映る度に黄色い悲鳴が上がる!

 壮観以外のなにものでもない。そして僕も黄色い悲鳴を上げていた。

 先駆けとなったキンプリ応援上映に、ある意味一番近いノリだったかもしれない。ただ、キンプリから遠く離れたLDH文化圏で、キンプリに近しい文化が芽生えつつあるのは、「文化の越境」を感じられて密かに感動していた。まぁどっちも男性アイドルなわけですけども。

 おもしろかったところはいろいろある。

  • ノボルがエクスカリバーもとい黒塗りの車に突かれるシーン、および龍也さんがエクスカリバーに突かれるシーンの「歩道歩いてーッ!!」シャウトはもはや野次の応酬。ある意味応援上映で一番盛り上がるシーン。
  • 「THE MOVIE」終盤の回想シーンで誰かが「回想はいりまーす」と叫ぶ。みな思うところは同じと!
  • 関ちゃんコールがとても熱かった。ICE襲撃のシーンで「関ちゃんがんばってー!」「今日は勝てるよー!」→一撃KOの流れ。愛らしい。
  • 終盤回想のムゲン時代琥珀さんのかっこいいセリフは、出て来る度に拍手喝采。すげえよ琥珀さぁん!
  • 「スウォードヲツブシテクダサァイ…(輪唱)」
  • 村山ちゃん「行くぞおめえらァー!!」\ウワァァァァァアアアアア!!!/

 その他、各キャラの見せ場の度にヒューヒューと喜声が上がり、鬨の声はこだまし、とにかく終始テンション上がりまくり。いや、もうね、とにかく楽しかった。

 

3. THE RED RAIN

 応援上映も終わり、時は午前3時。夜食を買いに飛び込んだファミマすら店員がまばらな時間帯である。だが、祭はここからが本番だ。「RED RAIN」の最速上映が満を持して始まる。

 打って変わって静寂とともに上映が開始されたが、松竹ロゴとともに鳴り響く拍手が、その場にいた人たちの期待度を代弁していたことだろう。

 さて、「RED RAIN」についてだが、自分の中の評点を記すと、

  • 本編の減点:2万点
  • 本編の加点:12万点
  • ラスト数分:1億点加点

 である。減点5万点、加点10万点だった「THE MOVIE」と比べて、「映画として洗練されている」というのが第一印象だ。

 というのも、登場人物を雨宮兄弟を中心に思いっきり絞り込み、ハイローお約束の過剰な回想シーンも、ほぼ新規カットかつ「回想を挟む意味合い」を強めたことで、単純に見やすくなっている。この映画そのものは既存ハイローシリーズの履修が求められるが、「RED RAIN」そのものは完全新規要素で大部分が構成されており、独立作品としてのカラーが強いのだ。

 演出も「雨」というイメージにつなげるものが多く、全体的にかなり一貫性がある。捻りは少ないが手堅い。少なくとも、仮に応援上映だとしても、野次を飛ばせないような雰囲気ができあがっている。たった3ヶ月でなんという進化か!

 もっとも、「THE MOVIE」最大のキモともいえるお祭り感は少なめで、それを期待すると肩透かしを喰らうかもしれない。だが、そんなものなど気にならないレベルで、単体の映画としてよくできている。これが「RED RAIN」の魅力である。

 

 以上が全体的な所感である。以下、見どころとかツッコミどころとかを適当に箇条書き。

  • のっけからどう見ても日本ではない場所。それを「日本での出来事」と断言しちゃうので潔い。ハイローがファンタジーへと昇華した瞬間。
  • 冒頭から雨宮兄弟がクッソ強い。そして全編通してクッッッソ強い。
  • こんな兄弟をたった100人で押さえ込んでいたムゲンって相当すごくない?
  • こんな兄弟と互角に渡り合った琥珀さんとICEやばくね?
  • ↑ハイロー最強スレでは雨宮兄弟は文句なしに上位。つーか最強議論スレができるEXILE映画ってなんなんだ。
  • 雨宮兄弟に感じる「強さ」は、単なるケンカ殺法ではなく、どう見ても訓練された「戦闘術」だからこそ余計に感じるところがある。チャカで武装したヤクザを素手で、キレッキレの動作で潰していく動きは、すでに単なるギャングではない。
  • そのくらい戦闘パートは見どころ大。個人的に『ジョン・ウィック』を思い出す。
  • これが邦画で、しかもEXILEマネーから生まれたのだから全てが奇跡としか言えない。ありがとうHIRO社長。
  • 雨宮兄弟邸の非日本感がたまらない。東南アジアのリゾート地かよって。
  • 雅貴お兄ちゃん「お嬢さん?」 ここでもやっぱりコミカル。
  • 尊龍お兄ちゃん「壁だと思え」
  • 俺も斎藤工に抱きとめられてえ……
  • ところどころ兄弟コントが入るのが愛らしい。雨宮兄弟への好感度がどんどんうなぎのぼりになっていく。
  • いかにもな女ハッカーとSWORDに戻ってきたらいつもの山王街。そしてノボル。「インテリヤクザ」呼ばわり。
  • 敵意むき出しなヤマトに対して、コブラの信頼しきってる感。「おぉ、総長……」という感じ(伝われ)
  • 雅貴と広斗の「血がつながってない」設定が「連れ子」と明かされる。新規公開設定の出し方が割と上手いように感じた。
  • まさかの新地区。その名も「リトルアジア地区」。
  • 見渡す限りのザ・チャイナタウン。『イノセント』じゃねえんだから
  • チャイナタウンからの石造り教会への問答無用ムーブ。日本がどんどん国際色豊かに!
  • 「尊龍お兄ちゃん、割とさ」「強くなかったよね」「弾丸指で跳ね返すとかやっても…」「範馬勇次郎かよ」
  • ハイロー世界ではチャカはハンデでしかない
  • アサルトライフルでこっぱみじんになる女神像にただただ笑う。一体何口径だ。
  • 尊龍の顛末は「コブラたちが琥珀さんを止められず九龍と刺し違えた場合」というようにも思えた。兄弟を復讐から遠ざけ、自分だけが汚れにいく、とか。
  • 広斗「俺を壁だと思え」
  • ……てぇ……登坂広臣に抱きとめられてぇ……
  • そして兄弟カチコミ。マジギレモードの兄弟に「これは誰も勝てねえ」と心の底から思う。
  • キレッキレゼロレンジコンバットで脳汁がはじけ飛んだ
  • 閉じた玄関に向けて銃を向けるヤクザ一同やめてよ笑わせないでよ、その後の展開含めて『ウルトラ・ヴァイオレット』じゃん
  • バイク追撃のチェーン殺法に「???」となりかける
  • 人外じみたバイク走法は見ていてただただ楽しい。
  • 九龍会議でいきなり新キャラ増やすってアリかよ琥珀さん!!
  • ED後のアイスキャンディーを食べる兄弟がかわいすぎて萌え死ぬ

 

  • 最後の最後でまさかの琥珀さん!
  • スーツ!姿の!空港に立つ!琥珀さん!!
  • 雅貴の「信頼できるやつにUSBを預けといた」というセリフから颯爽と移った琥珀さんに会場騒然。拍手大喝采。
  • これが「ラスト数分で1億点」の正体です。

 

4. まとめ

 計6時間にも渡るオールナイトイベントだったが、大熱狂の応援上映からつながる、最高の新作映画という流れは、深夜の眠気をふきとばす勢いで満ち溢れていた。

 既存の応援上映からの新作、という流れが非常に効果的でもあった。単純に復習にもなったし、これまでのハイローでテンションを高めてからの、満を持しての新たなハイローユニバースへ旅立つ流れは、シリーズへの愛着がさらに強まるきっかけにもなった。

 「RED RAIN」は単体のすばらしさだけでなく、「あっ、これ無限にスピンオフ作れるやん」という確信を抱かせる、希望の光ももたらしている。オープニングでも一ノ瀬ワタルさんが言ってたんです。「鬼邪高をまだ終わらせたくないすよ」と。心配なんていらない。ハイローはまだまだ続けられる。間違いない。

 とにもかくにも、すばらしいイベントだった。結局丸一日気絶するハメになったが、こんなに楽しいオールナイトは今までにない。