うらがみらいぶらり

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下着の少女が40秒で目の前に現れる 〜『ワガママハイスペック』が更新した少女の脱衣速度について〜

 以前、学園ハーレムラノベアニメを取り上げて「全裸の少女が開始1分で現れる」などと書いた。学戦落第相似脱衣ショックが起こる半年くらい前の話だ。

 

wasasula.hatenablog.com

 

 もはや、この手のお色気重点アニメにおいて、「第1話開始から何分でヒロインを脱がせるか」は重要な問題となりつつある。単なる視聴者へのサービスにとどまらない。「脱がせることでヒロインと認識させる」という、キャラクタープレゼンテーションの手法としても、開幕脱衣は重要なのである。

 そして、脱がせる速度も重要視されつつある。2014年時点で『精霊使いの剣舞』が開始2分48秒で全裸のヒロインを登場させていたが、翌年の『銃皇無尽のファフニール』では、実に開始から1分28秒で全裸のヒロインが現れた。

 速度は日に日に更新されている。もはや、全裸も悠長に見せる時代ではないのだ。

 

 そんな中、2016年の春、脱衣の記録は大幅に塗り替えられた。

 記録は実に40秒。1分の壁を超えたのである。

 この、ある意味偉大な記録を打ち立てた英傑は、ラノベ畑ではなく、エロゲ畑から現れた。

 4月放映開始アニメ『ワガママハイスペック』である。

 

 

 4月末にまどそふとから発売予定のエロゲのアニメ化である。『蒼の彼方のフォーリズム』に引き続きのエロゲ枠だが、その放送時間はわずか3分である。

 「発売前のエロゲのアニメ化」「3分のショート枠」というストロングスタイル。いったいなにをどうするのかという不安感を放映前からかき立てていた。

 

 そしてフタを開けてみると、開始から40秒で、下着姿の少女が現れた。

 「クーラーが壊れて暑いので服を脱ごう」という、エロゲ枠以外でやったらキチガイ認定必至の勢いでヒロインが下着姿になるのである。しかも、4人いるヒロインのうち、1人の脱衣を皮切りに2人が立て続けに脱ぎ、残る1人は3人で脱がせにかかる。

 もはや「女の子が脱いだ」しか記憶に残らない3分弱を叩きつけてきたのである。

 

 この事態を「エロゲ乙」と一蹴することは簡単だが、エロゲでなくとも全裸半裸が跋扈する時代において、「40秒で脱がせる」という采配は非常に合理的とも言える。

 「かわいい女の子のえっちな姿を見たい」という潜在的な欲求に、ファストフードがごとき速度で応えているのである。全体時間が3分であることも手伝い、視聴者に負荷をかけずに欲求を満たす、素晴らしいサービス精神だ。

 なおかつ、全員を脱がせることで、「この女の子たちはみんなメインヒロインなんですよ」と暗に提示している。当たり前だ。原作はエロゲであり、全員がメインヒロインであって然りなのだ。それを3分弱で示して見せるのだから、作劇としては見事といえよう。

 以上のように、『ワガママハイスペック』は「少女を脱がせる物語」として、完成形に近い作品といえる。逆に言えば、『ワガママハイスペック』以降、脱がせる時間が1分超では遅いと判定されかねない。

 もはや「着替えに出くわすラノベアニメwww」などと言っている場合ではない。すでにラノベアニメはエロゲアニメに敗北の予兆を示している。全てのクソお色気ラノベアニメは、開始から1分以内に全裸の少女を登場させなければならない時代に突入しつつあるのだ。

 

 まぁ、お色気ラノベを3分枠で放送すれば、十分対抗馬になりそうではあるが。