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うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

空戦開戦

アニメ CLIP

 空戦、ヤバい、これ、ちょっとさ、ヤバいかもしれない。

 なんというか、禁呪も1話はクソ感は強かったけど、終盤のおっさん戦は明らかな笑いどころ、そして作品コンセプト「思い…出した」が出てきたんよ。そこが今日につながる「綴るッ」感につながっていた。

 でも、空戦はそうじゃない。掘っても掘っても「無」が広がる。

 禁呪っぽく走り始めたと思ったら、ISUCAじみたトラディショナルな作画とトラディショナルな展開、それでいて終始眠気を催す空気感。圧倒的破滅感を醸し出すのは”戦争”に親しくとも、1話に1巻分を濃縮させた狂気ではなく、30分を暗雲のように覆う「眠気」が全てを支配している。

 それでいてファフニール1話にあったようなバンクまみれの戦闘シーンという見せ場があるようでいて、バトルは本当に一番最初のみ、あとはのんのんびよりかと見まごうゆったりとした時間が支配する。それがねじれとなり、少しでも気を抜くと記憶が欠落する。ビビオペHIPを彷彿とさせる戦闘シーンも、感情の消失に一役買っている。

 四大を経験したが、それでも明らかにおかしい。時空間が完全にねじれている。ISUCAとファフニールに同時に攻めこまれたような心地だ。しかも双方の「無」になる要素のみを抽出して野水伊織で叩きつけたような心地。理解の範疇をやすやすと超えるのは戦争でも経験したが、空戦の過ぎ去った痕は小さな微妙な笑いの火種がくすぶるだけというのも、また性質が異なっていて。

 ……告白しよう。『空戦魔導士候補生の教官』は、ヘタすれば今年一番のクソアニメになれるかもしれない。

 しかし、このような本編の後に、あまりにも恵まれすぎたED、まさかの世界観解説予告という常識はずれの一手と、やはり稲垣監督の手法はすさまじいところがある。ヤバい。あの人やはりなにかがちがう。ゆくゆくはアニメ回のジョージ・ミラーになるんじゃないか。

 なんというか、可能な限りハードルを高く(低くともいう)したのに、ぶっちゃけそれを「あらよっ」と軽々と越えてきて、正直とても困惑している。今も衝動でキーボードを叩いているだけだ。整理がつかない。いずれまとめたい。追い空戦はキツいが、ちょっとこれちゃんと見ないといけないな…