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サンリオ産ジェットコースターが最高だった話 〜『SHOW BY ROCK!!』第1話所感〜

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 巷で「『SHOW BY ROCK!!』がケモだぞ」というウワサを聞き、ケモ属性を持つ僕は脇目もふらず1話の門を叩いた。

3月末に書いた記事では「サンリオ産けいおんがくるで」と書き、けいおんが好きなら無難に好きになるだろうという認識だった。ぶっちゃけ、きんモザと血界戦線に気を取られて、情報収集すらおろそかになっていた。

しかし、ふたを開けてみれば、そこは想像以上のエンターテイメントだった。

やべえ。超楽しい。

その勢い、破壊力、さらに映像まわりの出来栄えまで、どれをとってもすさまじい。今のところ、今季ダントツのつかみで出発している。

正直、あまりにも興奮してうまく言語化できる自信がないが、以下で1話の感想についてつらつら書いていきたい。

 

 

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画像:『SHOW BY ROCK!!』第1話を観ている時のぼくのイメージ図

この第1話を一言で表すなら「ジェットコースター」である。

冒頭で学校のバンド部の前でもじもじする主人公・シアンを見ていると「けいおんかな?」と感じるが、それも束の間。突然スマホに吸い込まれ、謎の異世界に飛ばされたーーと思っていたら、いきなり画面が3DCGのケモキャラに切り替わる。

と思っていると、シアンのセル画も合間に差し込まれたりするのだが、そう油断しているとなんとシアンもケモ化する。完全に不意打ちである。

だが、ここまで見ていると「なるほどケモライブアニメだな!」と合点するものだ。しかし、そんなこちらの思考を見透かしたように、『トロン』を彷彿とさせるサイバースペースに飛ばされ、でかいガシャドクロが現れ、ライブをしていた美少年バンドが(ケモ頭身のまま)バトルを仕掛けにいく。「いったいなにが起こってしまったんだ!?」とCV:宮野真守が狼狽するが、「バカヤロウ俺だってわかんねえよ」と叫びたくなる状態だ。

 

正直、なにがなにやらわからないまま、すさまじい勢いのまま進んでいくのだ。「日常バンドものかな?」から始まり、「異世界バンドものか!」と納得した直後に「バ、バトルかな…?」と、何度も認識の修正を促されるのである。

しかし、Bパート開始直後にしゃべるギター(CV:吉野裕行)が現れたところで、おおむねこう思うだろう。

「これ、もはや考えても無駄だな」

こうして視聴スタイルを脳から脊髄に切り替えたところで、主人公が超絶テクのギターをかき鳴らす。そして、謎のハートてんこもりエフェクトをまきちらして敵を浄化する。バックにOPで流れた歌を流しながらである。

すさまじい勢いに絶妙なタイミングの音楽、さらに「いくらつぎこんだんだ」と心配させられるほどのCGエフェクトの嵐によって、ジェットコースターがごとき勢いは圧倒的ライブ感・グルーヴ感に変わっていく。「うおー!すげー!」としか言えない状態にさせられるのである。

 

1話時点でもシナリオはあるものの、そんなもの気にならないくらいに挿入歌が熱いし、CGは目ざましいほどのクオリティだし、なにより作品全体のノリと勢いがすごい。すさまじい。時間が消し飛ぶ。女児アニメのノリに、深夜アニメ的な熱さを混ぜ込んだことで、核融合じみた破壊力を生成している。

なによりこのアニメ、「音楽がやりたい!」という感情だけでガンガン進んでいる。「好き」という感情で駆動するアニメは勢いが桁外れだ。僕たちはかつて、それを『ラブライブ!』などで散々に味わっている。

1話ではシアンの「バンドがやりたい!」というシンプルな熱量が目立ったが、なにせ「音楽で制するものが王として君臨する街」と言われる場所が舞台だ。おそらく主要キャラ全員の「音楽が好き!」という気持ちが、物語を突き動かすエネルギーになるだろう。

 

視覚、聴覚、そして「好き」というエモーション。全てを圧倒的熱量をもって刺激してくる、文句なしに楽しい第1話だ。

サンリオ産だからといって侮ると絶対に損をする。ぜひ、このサンリオ産ジェットコースターに搭乗してもらいたい。強烈なインパクトとともに、あなたの心に「楽しい」を刻み込んでいくだろう。