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うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

十八番は『さそり座の女』

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僕のカラオケの十八番は、美川憲一『さそり座の女』です。

 

こう言うと十中八九妙な顔をされる。そして、なにも言わずにカラオケに入れると、部屋全体がどよめき始める。「さそり座の女ってどういうこと…」と、かなりの回数耳にしてきた。

幸いにも高校時代から歌い続けてきた甲斐あって、僕の歌う『さそり座の女』はかなり聞くに耐えうるものらしい。一度歌えば、店を出てからも「あのさそり座の女よかった」と言われ、経験済みの人とカラオケにいけば「そろそろさそり座の女じゃない?」と催促されることも多い。

他にも、郷ひろみ『2億4千万の瞳』、井上大輔『哀戦士』が得意だ。こんな曲ばっか歌っていると実年齢を疑われたりするので、たまにangela『シドニア』を差し込んだり、石鹸屋『THE MARISA』を投入したりすることでごまかしている。

 

人とはよくカラオケに行くが、それ以上にヒトカラに赴く。

ヒトカラはさみしくない。陰気でもない。ヒトカラとは、しがらみからの解放であり、飽くなき修行の時間である。つまり、とにかく人を気にせず好きな歌を歌えるだけでなく、純粋に練習ができるのが心強いのだ。

歌ったことのない歌をカラオケで歌うと、高確率で失敗する。メロディを外したり、歌詞を忘れたり、「うわっCメロ知らねぇ」という悲劇を起こしたりする。

ヒトカラでの練習は、そういった悲劇を防ぐ土壌を整え、さらに「聞くに耐えうるクオリティ」まで引き上げることにつながる。予習は大事、ということだ。

 

ちなみに、ヒトカラに行くのであれば、ワンカラが圧倒的に強い。

ワンカラ|ひとりカラオケ専門店

完全個室、ヘッドホン式、壁付マイク、アンプ搭載、ドリンクセルフサービス(=店員が入ってこない)と、これでもかとヒトカラ向けの調整がなされている。一度入ったら最後、ここ以外にヒトカラに行きたくなくなる。

値段が割高、店舗数が限られてるなど、不便な面もあるが上記のメリットがとても強い。山手線が通っているところにはあるので、お近くにある方はぜひ利用してみてはいかがだろう。

 

僕の十八番が『さそり座の女』である話に戻る。

様々なカラオケの場において、『さそり座の女』は強い。圧倒的な知名度にも関わらず、選曲の方角は完全に異次元だからだ。特にアニソン続きの場では、『インディペンデンス・デイ』もかくやと思われるほどの衝撃となり得るだろう。

この衝撃は、「流れのリセット」に一役買う。

アニソンが3曲ぐらい続けて入ると、なんとなく「アニソン縛り」な空気ができる。誰もそんなことは決めていないが、空気がそうさせるのだ。『さそり座の女』は、そうした閉塞的空気に風穴を開けてくれる。

 

また、『さそり座の女』は戦況を選ばない。たとえ上司に「なんか歌えよ若者〜w」とパワハラを受けようとも、黙って『さそり座の女』を選曲し、堂々と歌いきってしまえば、笑いと驚きがないまぜになった混乱状態に叩き込める。いわば、そのカラオケの場におけるジョーカーになれるのだ。

ジョーカーは常に状況をかき乱す。懸命な保守のおじさんであれば、「こいつにマイク渡すとなにが起きるかわかんねえ」と思い、自然と場からフェードアウトできる。いやな会社のカラオケからも「お先に失礼ッスw」と抜けやすくなるのだ。

 

まぁ、そんな戦術面での話を抜きにして、僕は『さそり座の女』が好きだし、カラオケでは必ず歌う。

長く歌い続けて「十八番」と呼べるレベルまでなれば、それはもう一芸だ。一芸は身を助ける。サソリは4億3千万年以上前から地球に存在しているという。世の中をたくましく生き抜くために、一芸としての十八番を持つのもいい。