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うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

「まとめブログばっかRTするバカ」と言われないために

インターネッツ PUBLISH

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インターネットにはいつも嫌われ者がいる。現在の筆頭といえば、いわゆる「まとめブログ」と呼ばれるブログだろう。*1

目の敵にする人がいる一方で、まとめブログに依存する人もまた存在する。ニュースサイト代わりに使ったり、笑えるネタを探したり、「あの話題をみんなはどう思っているか」という確認をしたり。まとめブログがなければ、話題ゼロ人間になって死んじゃうのではないかという人がいる。

だが、そういった人の事情などおかまいなしに、最近では「まとめブログをRTするようなやつはブロック」という基準を設ける人も増加している。当人としては「日々の話題に必要な情報を得ているだけ」なのに、「悪人の肩を担いだ」としてインターネットの縁を切られるのは、寂しいことである。

まとめブログに情報依存してしまう原因とは、いったいなにか。「まとめブログをRTするバカ」としてブロックされないために、以下に対策などを記していこうと思う。

 

 

受け身媒体としてのTwitter

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まず、まとめブログの拡散ルートとなりやすいTwitterだが、このSNSはかなり受動的要素が強い。

「自分からフォローするんだから能動的だろ!」とツッコみたい方、ごもっとも。しかし、ある程度フォローしてしまうと、自発的フォローは減少することも事実である。ウン万人フォローしてもなおフォローし続けるアカウントは、決して一般的とはいえない。

ある程度アカウントをフォローし、タイムラインを「完成」させてしまえば、あとは流れてくるツイートを見るだけである。その段階まで達すると、基本的に受け身の姿勢でいるのが楽になる。「情報を自分から取りに行く」という労力を払わず、スマホを見るだけで誰かが発した情報を得られるなら、これほど気楽なものはない。

そういった、「ものぐさ」と言われかねない人を狙い撃ちにしてくるのが、まとめブログなのである。

 

人を招き寄せる記事構造

まとめブログに対するヘイトスピーチとして、「煽り立てるような内容」というものがある。

なにせ彼らは、アクセスを稼いでアフィリエイトマネーを巻き上げないといけない。真っ当な記事を書くよりかは、怒った人を突撃させ、騒ぎを聞きつけた野次馬を取り込む方が効率的である。

そしてなにより、わかりにくいと拡散してもらえない。このため、まとめブログは非常に単純で、誰にでも読めるような構造になっている。以下に特徴を2つ記す。

 

①記事タイトル

おおむね以下のような定型が用いられる。

  • 【悲報】などを先頭につける
  • ”人名”「◯◯◯◯◯(意見など)」というタイトルにする
  • ひたすら「www」を生やす

これらの記法は、「目に留まりやすい」という特性を持つ。

【】で囲んだ文字は視覚的に強調されるし、人名と「」の組み合わせは「誰かの発言」として映り、小難しいタイトルより興味をそそらせる。大量の「www」は、「そんなに笑うなんて、なにがあったんだ?」という疑問を煽り、クリックへつなげる。

「文章のネオンライト」とも呼べる技法であり、インターネットの濁流の中では、とても目につきやすいタイトルとなっている。

 

②内容

基本的に長文は存在しない。用いられるのは転載画像転載ツイート*2、そしてAAである。

人には「読み続けることができる文量」というものがあり、一定字数以上は集中力が切れ、読み続けることができなくなる。当ブログのような長文の嵐は、途中で読み捨てられる可能性が高い。このため、140字以内でまとまったツイートは、可読性が高いため重用される。

そして画像は、文章よりもわかりやすい媒体である。テレビ番組で起きたことを伝えるならば、要約した文章よりも、番組をキャプチャした画像を10枚ほど貼り付けた方が、圧倒的に理解しやすい。また、画像は目さえあれば誰でも理解可能であり、老若男女をターゲットに据えることが可能だ。

また、やる夫をはじめとしたAAは「代弁者」として機能する。顔も見えないブログの管理人が直接感想を記すよりも、見知ったキャラが感想を述べさせることで、親近感を生み出すことができるのである。また、管理人が直接話さないことで、責任回避効果も見込める。

このような技法によって、まとめブログは「誰にでも理解できる、中立的に見えるコンテンツ」として完成する。かなり率直に言うなら、「バカでも理解でき、バカが鵜呑みにするコンテンツ」である。

 

以上の2つの構造が、アクセスを招き寄せ、「おもしろくわかりやすいもの」として拡散させるブログを生み出していると考えられる。

そして、受動的にTwitterから情報を拾う人ほど、「手軽なおもしろさとニュース」をもとめてアクセスし、RTしやすい。わざわざ辺境にある蕎麦の名店へ足を運ぶより、近所のコンビニでカップヌードルを買えばいい、という考えに近い。「食の質よりも大事なものがある」という価値観が、そうさせているだけである。

 

一次ソースの大河を流すために

こういった手軽さ、わかりやすさ、加えて早さから、まとめブログに手をつける人は非常に多い。

そうさせる理由に、「話題についていきたい」という 、多くの人が持っている欲求が考えられる。「昨日のドラマ見た〜?」と急に話題を振られる学校の教室にいたころから、人はあまり変化しないものである。

流行に対応するために、流行をいち早く知り、雑でも手早く認知する必要がある。そんなニーズを満たすために必死な人に、「この情報は転載されて加工されて〜」といった説教は効果が薄い。「じゃあ俺の代わりに新鮮なニュースを教えてよ!」という悲痛な叫びが返ってきても不思議ではない。

 

しかしながら、転載を主とするまとめブログ管理者も、記事を作るために情報をいち早く知る必要がある。彼らもまた、なにかしらの手段で一次ソースを得ているのだ。

そして、一次ソースへの門戸は万人に開かれている。「まとめブログばっかRTしているバカ」と言われない最善かつ最速の手段は、「自分のタイムラインに一次ソースが流れるようにする」である。

どうすれば、タイムラインから悪質な転載ソースを取り除き、純粋な一次ソースを引き込むことができるのか。また、タイムラインに限らず、一次ソースにアクセスできるようにするにはどうすればいいのか。考えられる対応策は、以下のようなものが挙がる。

 

・公式情報発信源をフォローする

当たり前だが、これがもっとも手っ取り早いだろう。

今や、多くのアニメや雑誌が公式アカウントを作る時代である。彼らをフォローしておけば、おおよそ最速かつ正確な情報を入手できる。

ただし、普通に管理していると見落としの可能性がある。個別リストにまとめるのが楽だろう。

 

・「一次ソース接触者」を探す

しかし、そうはいっても独力で得られる情報にも限度がある。そこでオススメしたいのが、一次ソースに積極的にアクセスする人をフォローすることだ。

インターネットには、クラスタにもよりけりだが「転載情報を嫌う」という人種が存在する。なにがなんでもオフィシャルな情報を得て、それ以外は信じないという手合いだ。彼らはRSSフィードやブクマ巡回など、普通の人はあまりやりたがらない情報アクセスを、積極的に実行する。そのような人が、備忘録代わりにでも公式情報をRTしてくれるなら、恩恵に預かるのも悪くはないだろう。

そういった人を探すのが大変だが、案外ハッシュタグやキーワード検索で糸口はつかみやすいものだ。まずはTwitterの検索窓に、気になる作品名を入力してみるといいだろう。

 

・ニュースキュレーションアプリの利用

上記の方法は、アクセスする情報をあらかじめ限定するものだ。しかし、人によっては「偶然興味深いニュースを知りたい」というわがままをお持ちだろう。そういう需要に対しては、ニュースキュレーションアプリが効果的に働きやすい。

いわゆる、ニュースサイトをまとめてピックアップしてくれるアプリだ。

意識の高そうなビジネスマンが利用するイメージがあるかもしれないが、ものによってはオタク向けニュースも取り上げてくれる。そこに特化したものとしては、今だと「ハッカドール」が有名どころだろう。

ハッカドールには学習機能が搭載され、「まとめブログだけ弾け」といった傾向も学習してくれるとのうわさがある。ひとつ言えるのは、無作為にオフィシャル情報を掲示するというだけで、少なくとも転載まとめブログよりは偏向情報に接する確率が減る、ということである。

 

「他人と意見がちがう」を恐れないということ

以上までは、「情報サイトがわりにまとめブログを使ってしまう」ということを解消するための対策案だ。

しかし、まとめブログ利用者の特徴として、もう一つ避けられない点がある。「みんなの声を知りたい」という欲求だ。

誰かと意見がちがうこと。それは多くの人が恐れることだ。周囲と意見が異なる疎外感への恐怖が、まとめブログを見て「みんなの声」を知りたがる欲求につながるのではないだろうか。

ニュースキュレーションアプリを上で取り上げたが、まとめブログは「みんなの意見のキュレーション」という側面もあり、ヘタすれば情報の正確性より重用されているだろう。2ちゃんねる転載時代から、まとめブログこの点において強い。

しかしながら、「煽り立てる」「偏向報道」などと言われるように、このキュレーションは「対立を煽る」「特定作品や個人を叩く」という方向で調整されている。元来、キュレーションとは個人の価値観が前提になるものだが、その価値観が悪辣であるため、嫌われやすいのだ。

「まとめブログばっかRTしてるバカ」という言葉には、そうした悪辣なコントロールに引っかかっていることに対する怒りが込められていると、考えていいだろう。

 

こうしたキュレーションに影響されないためには、自分の感想に正直になることが必要だ。

事前情報や、まわりの意見にまどわされず、最初に自分が接し、その瞬間に思ったこと。それは、間違いなく「あなたの感想」であり、あなたにとっての一次ソースだ。それが間違っていることは、少なくともあなたの中ではありえない。

最初のあなたの感想が、まわりと違ってもいいのである。違うことを話題のとっかかりに変えていけば、活発なコミュニケーションにつながるだろう。なにも「同じであること」が、話が広がる条件ではない。

自分の感想を大事にする。ある意味当たり前のことを続けていけば、自然とあなたのタイムラインから、まとめブログはなくなっていくだろう。

 

 

あえてまとめブログを活用するなら

そうはいっても、人によっては「愉快なおもちゃ」として遊びたがるだろう。以下では余談として、まとめブログの「活用法」を思いついた順に記す。

 

・内容要約の練習

まとめブログの大半は、画像、およびツイートである。内容としては、みっちり文章のつまったブログというより、テレビ番組に近い。

新聞の端っこに記された「番組紹介」のように、その日の記事内容を300字〜500字程度で要約してみると、国語力が身につくだろう。100字程度の内容しかなかった場合でも、かさ増しのための文章表現の訓練になる。

 

コメント欄の観察

きな臭いブログには、きな臭いコメントが寄ってくる。まとめブログのコメント欄は、結構な確率で愉快なコメントでにぎわっているものである。

それらを眺めて小馬鹿にするもよし、気に入ったものを抽出してTLに晒し上げれば、ちょっとしたRTになるだろう。やってることの悪質さはまとめブログと同レベルなので、ご注意を。

 

・対抗ブログ用のマナにする

もし、まとめブログを見てイラッときたら、その衝動をブログに書き殴ってはいかがだろうか。Twitterでもいいが、ブログの方が思いっきり書けまっせ。

自分の感想に正直になるための訓練にもなり、場合によっては思いもよらぬアクセスを生むかもしれない。ものはためしである。ぜひ、思いの丈を綴ってもらいたい。

*1:本記事における「まとめブログ」とは、特に「コピペブログ」「クソアフィブログ」とも言われる、「は◯ま」や「オ◯的ゲーム速報」といったブログを指す。

*2:かつては2ちゃんねるレスの転載が主だったが、一部ブログは転載を禁じられているため、ツイートを代用している。