うらがみらいぶらり

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【緊急報告】ISUCA3話が ”ヤバい” という話

冴えヒロの履修も間に合い、ファフニールにゆゆゆの幻像を見出したところで安心していたのも束の間、さらなる地獄が口を開いて待っていた。

「ISUCA3話、ヤバすぎる」

タイムラインから寄せられた報告は、とにかく「ヤバい」「ダメだ」などの端的なものが大半を占めていた。クソアニメを前にすれば、基本的には長文が届くものである。単語しか出てこない状況は、戦地であることを考慮しても異常という他ない。

そして今朝、僕もISUCA3話を見たのだが、

ヤバい。なんだこれ。

「四大」や冴えヒロ、艦これなんて目じゃない。そう記したのは他ならぬ当ブログだったが、よもや底値を更新されようとは誰が考えたであろうか。

まともな文章を書けるとは思えない感想を抱いてしまったため、雑記程度のものを遺しておく。

 

 

3つの「ISUCAの魅力」と照らし合わせて

とにかくISUCA3話を一言でまとめるなら「つまんねえ」以外にない。

アニメ版ISUCAといえば、トラディショナル感牧歌的戦闘、そしてクソエロである。想像を絶するつまらなさを前にして絶句しているため、まずはこの3つの基準から3話を振り返りたい。

 

①トラディショナル感

3話の流れをざっと整理するとこうなる。

  • 須世璃とかいう朔邪の妹(正確には従妹)がくる
  • 唐突な妖魔を朔邪のかわりに須世璃が殺害
  • 「主人公はもらう」と須世璃が宣言、朔邪が反対
  • 須世璃が主人公にトルコ風呂式お背中流しを敢行
  • 気絶した主人公を須世璃が拉致したら車ごと妖魔に異界ワープされる
  • 車妖魔登場。ショットガンで応戦していた運転手が殉職
  • 「キスをしろ」と須世璃が主人公にせまる
  • そこに朔邪が駆けつけるが倒しきれず、なぜか島津カーの中に逃げ込む
  • 車が妖魔にプレスされる。車内は密着クンニ大会会場と化す
  • 「早くキスしろ!」などの茶番の後、主人公と朔邪がキスして弓霊術
  • 元の世界に戻り朔邪と須世璃が険悪な雰囲気を見せて終了

以上の流れが、これまでとまったく変わらない作画・演出・テンポをもって展開される。

もし、上記のシナリオが「とても新しい!新奇性に満ちている!新時代の物語だ!」とお思いになった方がいれば、ぜひご報告していただければ幸いだ。僕には90年代のアニメにしか見えなかったので、ぜひとも「新しさ」を発見したい。

世にも恐ろしいのは、戦闘シーンだけ着目しても、1話の方がまだおもしろかったということである。

 

②牧歌的戦闘

死人が出たが、順当に踏襲されている。

今回メインとなるバトルは、「従六位」とされる車妖魔が相手となる。主人公側には、妖怪イタチを召喚する須世璃と、ショットガンで武装した島津家ドライバー、回復魔法を使えるらしい付き人がいる。いわゆる4人パーティだが、非戦闘員を2名配置した味わい深いパーティ構成である。

そして異界の直線道路にて、車妖魔と真正面から対峙する。とりあえずドライバーが敵妖魔の子機を一掃するが、あっけなく本体につかまる。これで味方と敵で1ターンずつ。続いて須世璃が妖怪イタチを召喚して運転手を助けようとするが、失敗。車妖魔がドライバーを補食する。これでさらに1ターンずつ。当然ながら物陰に隠れることはない。島津流の名において、姑息な戦闘シーンは恥も同然であり、鎌倉の島津家から来たらしい妹さんならなおさらだろう。

そしてキスを迫る茶番を前に、車妖魔は律儀に停車する。イベント消化を待っているためだ。その直後に朔邪が割って入るところまで1つのイベントである。その後はイベント戦闘に突入し、返しのターンで車妖魔がプレスマシーンと化し、そして大クンニ大会となった島津カー内でキスをして弓霊術で戦闘終了である。

緊迫した駆け引きや不意打ちが存在しない、見ていて安心できる牧歌的戦闘である。

 

③クソエロ

これでもかと徹底している。しかし、今期全体を見回すと、あまりにも分が悪い。

まず、最大のエロシーンのひとつ「須世璃のお背中流し」であるが、これはすでに『新妹魔王の契約者』が、運命のいたずらか3話にて敢行している。おまけにあちらは風呂ケーキというとんでもないオプションつきだ。「新しい物語を作る」と掲げているKADOKAWAから、同じシチュエーションを搭載した作品が2つも提示されていることには失笑を禁じ得ないが、グループ総出でトルコ風呂ラブコメを推進しようという経営ビジョンなのかもしれない。

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もうひとつのエロシーン「車内密着クンニ大会」だが、もはやなにがありがたいのかがわからなくなってくる。そもそもどういう状況か初見ではわからない。抜くにしたって高度なテクニックと解釈が必要だろう。

 

以上を総合すると、「ISUCAの軸はブレていない」ということになる。そこは評価すべき点であろう。もちろん、おもしろいかどうかは別の話。

 

つまるところ

3話の感想は以下のツイートに凝集されている。

盛り上がり、新しさ、テーマの一貫性などなど、アニメのおもしろさの基準にはいくつかある。その基準がことごとく満たされなかった時、「虚無」という感想を抱くのではないかと僕は考えている。

しかし、虚無にも人は適応しようする。おもしろさに対する沸点が低くなるのだ。しょうもないギャグやエロシーンを前に、無理矢理にでも楽しもうとし、「この作品はおもしろい」という自己暗示をかけようとする。一種の生存本能だ。ワルブレで1話のおっさんが愛されているのも、その一例であろう。

ISUCA3話の致命的なところは、この低くなった沸点をもってしても「おもしろくない」点である。1話の時点で「視聴が苦しい」と言わしめるほどの状況で、クソエロや牧歌的戦闘でなんとか笑おうとしても、3話は1話とやっていることがほぼ同じである。むしろ、戦闘シーンの盛り上がりが1話よりもない。辛うじて笑えた1話の状態のさらに真下をくぐっている。

僕だけの体験であってほしいが、ISUCA3話を見ていた30分の間、僕の中には一切の「おもしろさ」も「よさ」も生じなかった。完全なる虚無であり、30分という時間がこれほど無意味となったのも衝撃的である。その境地は、いわば「悟り」といえよう。アニメの良し悪しを語る世俗から解脱をはかりたい人は、ぜひISUCA3話を視聴するべきであろう。

 

 

*余談

さきほど、Kindleで買った原作ISUCAを読んだけども、アニメの3倍はおもしろかった。

ISUCA(1) (角川コミックス・エース)

ISUCA(1) (角川コミックス・エース)

 

 やってることは「雷獣戦とネズミ戦と3話を抜いた乳首解禁」なのだが、主人公も退魔業務に参加させられ、「真名を見抜く」という設定が多少活用されているため、アニメより存在理由が濃い。そして、退魔のみみっちさクソラブコメ要素の多さから、「放課後退魔アクション&ラブコメ」というキャッチコピーが非常に合致している。

無論、単品としてのおもしろさなどたかが知れてるが、アニメ版と比較すればかなりおもしろい。そもそも10分で読み終わるため、アニメを3話観るよりもはるかに有意義な時間の使い方ができる。

なお、アニメISUCA視聴によって、「四大」と冴えヒロと艦これが、とてもおもしろいと感じるようになる副作用が発生した。「最近のアニメはつまらない」という症状にお悩みの方も、ぜひアニメISUCAの魔境に踏み込んでみてはいかがだろうか。

 

*参考になる記事


ISUCA3話の大方の流れが、こちらの記事でほぼ把握できる。ツッコミもとにかく的確。「こんなアニメに時間なんて使えるか」という人にオススメである。

 

*どうしてもISUCAを楽しもうとお考えなら

あらん限りのISUCAの「魅力」を記したつもり。