うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

アニメ

「神格」という物語解釈について

巷では春の新番が始まる一方で、『ラブライブ!』2期が再放送を開始している。 思えば1年前、社会人デビューでささくれた心に、ラブライブ2期は恵みの雨のように染み込んだ。とりわけ1話は、穂乃果が「雨やめー!」と叫び、本当に雨を止ませてから『それ…

感度を高めてアニメを観る

「箸が転んでもおかしい年頃」というが、その本質とは「感度が高まる」ということだと思う。 物事への感度が高まることで、チリほどのおもしろさが何百倍にもふくれあがる。「不安定な感情の思春期」とはつまりそういうことで、感受性が強い時期の扱いに気を…

「2015年冬 クソラノベアニメの旅」を終えて ~四大ラノベアニメを総括する~

冬が終わる。荒涼たる冬が、戦争の影を落とした2015年の冬が、静かに去っていく。 21世紀最大の悲劇『魔法戦争』より1年。復興の兆しの中に現れた、4つのラノベ原作アニメを前に、多くの人々が震撼した。 やがて、畏敬の念を込めてそれらは「四大」と呼ば…

艦これアニメを最大限に楽しく視聴する方法

この赫変たる海原を生き抜くために。

春の訪れ 〜2015年4月放映アニメの視聴計画〜

今期を一言で表現するなら、「修行の日々」だった。 シンデレラガールズから栄養を得て、あとは四大とISUCA、そして後半飛び入りの艦これという6種の修行に励む。困惑と虚無、そして憤怒を一身に受け止め、その全てを「赦し」へと還していく日々。「どうし…

新妹魔王2期決定に寄せて

<a href="http://dengekionline.com/elem/000/001/024/1024666/" data-mce-href="http://dengekionline.com/elem/000/001/024/1024666/">TVアニメ『新妹魔王の契約者』の第2期が10月に放送開始!</a>dengekionline.com いったい誰が予想し得ただろうか。 「四大(クソ)ラノベアニメ」と呼ばれ(というか当ブログが呼んで)、「艦これの前座」という肩書を与えられながら、あろうことか艦これよりも…

如月眠りし砂上のカレー 〜艦これアニメ6話所感〜

木曜に早起きして艦これ最新話を確認する、という日課が板につき始めた。 睡眠時間をわずかに削り、艦娘がワイワイするアニメを観る。「今回もこんなものか」という感想を抱く。そのまま家を出発し、電車に揺られながら最新の艦これ感想ツイートを探す。おお…

【緊急報告】ISUCA3話が ”ヤバい” という話

冴えヒロの履修も間に合い、ファフニールにゆゆゆの幻像を見出したところで安心していたのも束の間、さらなる地獄が口を開いて待っていた。 「ISUCA3話、ヤバすぎる」 タイムラインから寄せられた報告は、とにかく「ヤバい」「ダメだ」などの端的なものが大…

「ゆゆゆアナザー」として『銃皇無尽のファフニール』を観る試み

『銃皇無尽のファフニール』とは『精霊使いの剣舞』である。今期「四大」の中でも、もっとも伝統の踏襲に成功している作品だ。 そして、同じディオメディア制作の艦これと比較して、「特殊な女の子がクリーチャーと戦う」という点で似ている。このため、ファ…

冴えない彼女の観方 〜不快さとサイコパスと冗長さの解釈〜

ひさしぶりに大学時代のサークルに顔を出すと、とうの昔に大学を卒業したOBたちでにぎわっていた。いわゆるキモオタサークルなので、集まれば「今期のアニメはどうですか」という話題に自然となるのだが、うちの場合は「おもしろいアニメ」よりも「クソアニ…

ISUCA ―90年代ラブコメゾンビの襲来―

そのアニメは、1月もまもなく終わろうという日にやってきた。 他の作品が激動の3話4話を放映する中、余裕たっぷりの構えで1話放送。その堂々たる姿は、まさに重役出勤。かのアニメの名を『ISUCA』と言う。 KADOKAWA一門最後の刺客として放たれたこのアニ…

現時点におけるアニメ進捗報告

どうにも先週と今週は本業が立てこんで更新がおぼつかない。休日に更新しろという話だが、土日は2週連続で酒浸りになる始末だ。肝臓は着実に三途の川に歩み寄っている。 ブログの更新ももちろんだが、なによりたまったアニメの視聴は困難をきわめる。とはい…

光り輝く舞台へ飛び出せ 〜シンデレラガールズ3話所感〜

「1話最高!シンデレラガールズ最高!」とか言ってたら、3話であっという間に1話の「最高!」を超えてきた。シンデレラガールズ、今のところ天井知らず。例によって普通にしゃべり散らします。 最高要素の中核を担ったのは、もちろんライブシーンでした。…

ラヴニカとしての艦これアニメ界隈 〜鎮守府を囲む7つのギルド〜

「艦これの海が燃えている」と書き出したら、このブログにも燃え移っていた。というより、昨日の記事が火種そのものだった可能性は否定できない。ラノベアニメ四天王の時よりもはるかにデカい反応だったのは、ただただ驚愕に値する。 それはさておき、「如月…

「無価値な死」という価値 ~艦これアニメ 如月轟沈についての所感~

艦これの海が燃えている。 事の発端は3話最速放送、その最後に訪れた如月の轟沈である。「日常7割のほのぼのエセ学園モノでしょ〜」とヘラヘラしていた視聴者は、突貫工事で立てられたフラグから発進した深海棲艦艦載機の爆撃によって、水底へと叩き落とさ…

ドンピシャに突き刺さった「第1話」について話そう

素晴らしい第1話と出会えた時、この青髭の旦那みたいな顔をしているのかもしれない。 アニメの第1話とは、その作品との初対面の場であり、作品に対する第一印象を左右する。放映前からプッシュしているわけでもない限り、第1話に対する印象で視聴継続を決…

「ソープ枠」としての今季4大ラノベアニメ

アニメというものは、見れば見るほど愛着が湧き、新たな発見をもたらすものである。 特にクソアニメであれば、徐々にクソアニメなりに楽しみを見出だせるようになる。また、牛のように反芻することで、「あれ、これってクソアニメじゃなくね?」という気付き…

2015年冬 クソラノベアニメの旅

「――坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる――」 そんなキャッチコピーを掲げたのは『魔法使いの夜』だったが、今年の冬は次のように言い換えられるだろう。 「――今年の冬のアニメには、四本のクソラノベが潜んでいる――」 一部では「ポスト魔法戦争」と…

シンデレラに時計で殴られて最高だった話 〜シンデレラガールズ1話所感〜

艦これ界隈が阿鼻叫喚の口論を繰り広げていた週末、もう一つの巨大ソシャゲアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』が幕を開けた。 その感想を率直に述べると、 もう、最高。マジ最高。 あまりにも最高すぎたので、もうですます調で普通にシンデレラ…

その艦娘の声はシステムボイスか 〜艦これアニメ1話所感〜

満を持して、アニメ版『艦これ』が船出を迎えた。 新聞一面広告、吉野弘幸の投入など、そのあり様は放送前から「実質ビビオペ」「ポストビビオペ」などと言われ*1、タイムラインをにぎわせる話題となった。そして、艦これアニメは現在進行形でインターネット…

「好み係数」の導入 ~『アブソリュート・デュオ』に虚無を感じた理由を探れ~

ゆゆゆ論壇の魔の手から逃れた僕を待っていたのは、虚無だった。 2015年冬アニメの早期スタート組に入ったひとつ、『アブソリュート・デュオ』の1話を視聴した。MF文庫J原作という時点で、このアニメが好みに入るなど経験上あり得なかったのだが、とにかく…

[総括]ビビオペ2.0としての「結城友奈は勇者である」

「結城友奈は勇者である」最終話から、1週間以上経った。その間に、インターネットではゆゆゆの炎が燃え広がった。 「ゆゆゆ論壇」*1と名付けられたサイバースペースは、とにかくゆゆゆを批判するか絶賛するかの嵐であり、最終的に「正しさ vs 気持ちよさ」…

ラビットハウス小旅行という異世界転生

「Googleで『1』と検索すると、ニコニコ動画ごちうさ1話が表示される」という話は、いまやすっかり有名になった。「ごちうさ完売」と言われるほどの絶大なコンテンツ力(ぢから)は、ここ最近でも例を見ない勢いであり、もはや「異常」とすら呼べるほどで…

ビビッドパンチに祝福を 〜ビビオペ2.0としての「結城友奈は勇者である」〜

ついに「結城友奈は勇者である」が最終話を迎えた。 結論から言えば、この物語は間違いなくビビオペ2.0だった。 最終話で放たれたビビッドパンチが、みんなを幸せにする。ハッピーエンドへ導くための最強のパワープレイ。かの「ビビッドレッド・オペレーショ…

最終回を想像するというギャンブル

ゆゆゆ最終話を前にした今、僕の心はさざなみのように穏やかだが、同時に津波のように荒ぶっている。 本当に楽しみなアニメの最終話を前にした気持ちは、熱中してプレイしたゲームがラスボス戦に突入する時のような高揚感と緊張感をおぼえる。それは、先に待…

ゆゆゆ11話諸感想

いや、本当によかった。ゆゆゆ11話。最終話への接続を考えると「これどうするんだ」という不安もあるけど、とてもよかった。みんなが東郷さんに同調して「神樹滅殺」になってもおかしくないし、そうなるかな、そうなったらおもしろいなと思っていたけど、友…

魔法少女の正道と外道

先日投稿したゆゆゆ記事の執筆中に感じたのは、「風先輩は自分を中心に回っているなぁ」ということである。 これは決して自己中心的ということではなく、「身内を精一杯大切にする」という、とても人間的かつ現実的な欲求がある、ということである。このよう…

ビビッドパンチのその先へ ~ビビオペ2.0としての「結城友奈は勇者である」~

「結城友奈は勇者である」がとにかく熱い。 とりわけ9話放映直後は、「ポストまどマギ」だのなんだの、様々な感想や評論が飛び交った。その評価はともかくとして、かなりの人数に評論・批評レイヤーで語らせてしまった時点で、ゆゆゆがバズられるコンテンツ…

これまでの「結城友奈は勇者である」【1話〜6話】

これまでの「結城友奈は勇者である」 「結城友奈は勇者である」がにわかに熱を帯びて広がり始めている。「ほれみろー!」とは言わないが、単なるビビオペで終わらなかったことは事実であろう。加えて、下半身不随激シコ少女こと東郷さんの存在もある。今期最…

アンジェラ・バルザックについてのいろんな所感

先日、2度目の『楽園追放』に行って参りました。 映画の2周目は余裕をもって観れるので、細かいところとかに視点を注げてすごく満足感ある視聴ができて幸福度が高いですね。「あっ!このデジタル文字って00のやつじゃね!?コンソールデザインとかも!」…

「普通」を「高級ダイナミズム」で殴り倒す 〜『楽園追放』が最高だったという話〜

はい、観てきました。『楽園追放 -Expelled from Paradise-』観てきました。 あまりにもTwitterの評判が良すぎてすごく気になってしまい、仕事もそっちのけで定時退勤即映画館へ駆け込みました。勢い余ってチュロスまで買っちゃいました。普段映画館ではチケ…

問い直されるビビッドパンチ ~ビビオペ2.0としての「結城友奈は勇者である」~[2014/11/8 追記]

2014年秋も3分の1クールを回りきった。みなさまもそれぞれプッシュする作品を決定し、仁義なきポジショントークを繰り広げている頃だろう。 巷では「クロスアンジュ」のハチャメチャ具合に喜ぶ人、「GF(仮)」で声優溶解液に浸かる人、「プリパラ」で女装チ…

《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》アニメとしての『ビビッドレッド・オペレーション』

どうやら某所でビビッドレッド・オペレーション視聴会、またの名を「ビビオペ強制視聴会」なるものが開催されたらしい。実に尊いことだと思う。2013年の先陣を切って現れた、大災害に等しいアニメをぶっ通しで観るなんて、常人の精神では考えもつかない…

ラブライブ!2期5話「新しいわたし」における神格移譲

外部研修であたふたしているうちにもうラブライブ!10話じゃん!HAHA! というわけで1ヶ月以上経っている5話について今さら書く次第である。 しかし、5話は(個人的に)かなり特殊な動き方をしているので、時間差かつ個別で記事を設けるべきであると思う。…

ラブライブ!2期で説明する「神格」の機能

先日、アニメにおける「神格」について記事を書いた。その際、具体例としてラブライブ!2期を取り上げた。ラブライブ!2期は「神格」が非常にわかりやすい形で現れており、そもそも僕が「神格」に気づいたのがラブライブ!だった。 抽象論になってしまった前…

物語内における「神格」について

(1) いわゆる「神話」と「神格」の関連性について ここ最近、アニメを「神格」という概念で考えるのがマイブームとなっている。 アニメと「神」といえば、「エヴァは神話」などと言われたりしたことが連想される。最近だと「ラブライブ!という神話」と言わ…

MTGの色でたとえるアニメのイメージ

先日、某氏から「きんいろモザイクを教えてくれ」と言われた。この「教えてくれ」とは、内容を教えるという意味ではなく、「どのようなスタンスであるか」「どう楽しむとベストか」「一番シコれるのは誰か」的なニュアンスである。 こういう時は作品のイメー…