うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

ビッグサイトと「美少女の洪水」 〜我々はいつだって織斑一夏になり得る、という話〜

 幾人かは知っているかお察しではあろうが、僕は一昨年までコミケのスタッフをやっていた。

 所属は企業ブース側で、夏休みのど真ん中や年末には朝4時に起床し、わざわざスーツを着込んで東京ビッグサイト西ホールを駆け巡る生活を6年ほど続けていた。「いた」というのは、諸事情あって去年から参加を取りやめてしまったからで、今年も年末は有明ではなく自宅でぬくぬくと過ごすつもりだ。

 やっていた当時も、振り返っている今も、「まったく正気ではない営みである」とたしかに実感していたが、正気度と引き換えにとても楽しいものだったし、いろいろあってやめてしまったものの、僕の人生の中でなくてはならないファクターだと思っている。

 

 そんなスタッフの側から参加していたコミケの思い出として印象深いものの一つが、「美少女の洪水に呑まれる」である。

 右を見やれば出展企業のブースに美少女キャラ、左を見やれば出展企業のコスプレコンパニオン。眼前に現れ「◯◯◯◯(これは企業名であったりブース番号であったりはたまた「初音ミク」というあいまいなジャンルだったりする)どこですか!!」と尋ねる来場者の肩には、どこぞの企業でもらったであろう美少女全面のショッパー。

 どこをどう見回しても美少女、美少女キャラクターだらけなのである。この一点こそコミケを異界たらしめている主要素であると僕は考えている。

 

 傍目から見れば「天国か?」と思うかもしれない。とんでもない。「美少女の洪水」は重大な感覚の麻痺をもたらす。

 考えても見てほしい。自らの意思にかかわらず、次々に名前も知らぬ美少女たちのイメージの嵐にさらされるのである。「名前は知らないがまぁかわいい娘だ」という感情をn回(nは任意の自然数だが、おおむね100は超える)抱くと、次第に「かわいい」という感情すら摩耗する。残るのは「女がいる」という認識のみで、しかし漫然と性欲だけは体内に残存する。それは当然のことで、近年の美少女キャラクターは繁殖欲求の喚起をもたらすデザインを志向しているからである。

 個々の美少女を個別に認知できなくなり、周辺情報としか認知できなくなる。この状態を「美少女の環境化」と個人的に呼称している。

 「今季のアニメのキャラくらい全員名前知ってて当然だろカス」と思ったそこのあなた。リリース前のソシャゲのヒロインの名前を全員分正確にそらんじることができるだろうか?その性格は? 趣味は? 担当声優は? ゲーム内スペックは? スリーサイズと初見で直感した体位は? ていうか好みのタイプ? 要するにそういうことである。

 

 「美少女の環境化」は本当に恐ろしいものだと思っている。とりわけ恐ろしいことは、射精が漫然なものになることである。

 対象を正確に認識し、詳細を理解し、然るべき文脈を想起することで、手淫は最大限の効能を発揮することは、諸兄にはご存知のとおりであろう。だが、「美少女の環境化」はまず最初の「認識」を阻害するものである。我々は人の足音や車のクラクション、けたたましく可動する空調の音では欲情しないし、欲情したら特段の変態である。

 環境では射精しない。だが先にも述べたが、性欲は残る。セッションは都度破棄されるが、メモリは着実に圧迫される。放置すればメモリーリークが起こり*1、これを人間に置き換えればレイプや痴漢になる。ゆえに、リークを起こす前に射精するのだが、先にも述べたが環境では射精しない。よって、「射精すべきだから射精する」というトートロジーをもって射精する羽目になる。

 このような現象がいかに惰性的で、怠惰に満ち、ひどく悲しいものであるかは、惰性的射精を経験した全ての諸兄には理解できるものであろう。もし理解できないあなたは幸運だ。常に射精に対し真摯であり続けてくれ。

 

 上記のような経緯をたどると、2日目を終えて風呂に入っているあたりで苦渋の手淫に踏み込むことが多い。一番印象に残ってるのは「開会前に目の前を横切ったチノのコスプレしたコンパニオンさん、いい香りがしたな…」という郷愁にふけりながら射精した3年前の夜だろう。あれは悲しかった。チノというキャラクターと、ハタチは超えてるであろうコンパニオンさんとのアンビバレント。「二律背反はシコれる」という確信を得ながらも、虚しさに涙した一夜。まぁ、それはそれとして。

 このような環境化にともなる惰性的射精もさることながら、環境化した美少女はかなり冷静な視点で見てしまうことも多く、それがかなり心苦しい。

 「やはり看板娘はピンク髪か茶髪なんだな」「この黒髪ロングはどのMF文庫Jが参考かな」「やはり金髪ツインテは平坦」「このメガネはどこへの配慮だ?」ーーそんな視座を僕は良しと言いきれない。解体された豚の丸焼きに神秘性はない。

 コミケスタッフをしていたことは肯定的にとらえているが、このような見方を得る景気を作ってしまったのは、僕の人生設計における致命的ミスである。「エロ漫画家やエロゲンガーは勃起もせずに局部を描ける」とはよく聞くものの、業界人ですらない一介のオタクが近似の能力を得て、いったいなにになるというのか。

 ゆえに、いまから強いてコミケスタッフになりたいと考えている人には、上記のようなリスクがつきまとっていることは念頭に置いてもらいたい。そして、おそらく「美少女の環境化」は、強い意思をもって現場に立てば防げるはずだ。それは、眼前の名も知らぬ美少女との恋愛成就から初夜に至るまでを、迅速かつ正確に想起する力ーーハードルは高いが、ジェダイの騎士のように強い意思さえあれば、大望を成し遂げられるというものである。

 

 『IS』というアニメ化ラノベがある。主人公の織斑一夏は、女性しかいない「IS学園」に転入し、「唯一ISを起動できる男性」として活躍し、ヒロインたちの好意をほしいままにしていく。2010年の初頭にて『魔法少女まどか☆マギカ』と覇権を争い、後に「石鹸枠」という作品体系の基盤を生み出した、歴史的一作である。

 織斑一夏の朴念仁ぶりはすさまじく、若かりし自分は「なんだこいつホモか?」といぶかしんだものである。

 だが、いまになってわかる。織斑一夏は「美少女の環境化」を引き起こしているのだ。幼馴染の篠ノ之箒、高貴な英国令嬢のセシリア・オルコット、中国国籍の幼馴染その2の凰鈴音、元男装少女のシャルロット・デュノア、眼帯軍人気質の勘違いガールなラウラ・ボーデヴィッヒ……時代を席巻する勢いだった美少女たちも、「女子校」という異常環境に身をおいたが故に、「環境」としかみなせなくなったのである。殊に思春期の男子たる彼にとって、これはまぎれもない悲劇である。

 我々はいつだって、織斑一夏になってしまう危うさを抱えている。だからこそ、我々は善き射精を求めて、虚しい格闘を続けざるを得ない。女性を環境とみなしてはいけない。それは、僕らに与えられた最後の挟持なのだから。

 

 そのようなことを考えられる12月29日を迎えられる今年は、とても平和であるにちがいない。その一方で、平和ではない年末を有明で過ごす人々がいる。

 今年のコミケもぜひに頑張ってください。1日目の夜に抱く、偽らざる気持ちである。

*1:これは完全に余談なんですけど、GCの頻度ってどの程度であれば「問題なし」とみなせるもんなんですかね? 当方ザコJavaマンで負荷試験はペーペーのぺーです。

オナホールバラバラ殺人事件(あるいは、「彼女」たちとの別れについて)

 年の瀬の大掃除。それは一年のうちにためこまれた物欲、煩悩、無念、悔恨、憤怒、といった感情の残滓を、まとめてゴミ袋に叩き込んですっきりする儀式だ。

 そんな折に強いてなにを整頓すべきか? それはもちろん、オナホールである。

 

 時にみなさんはオナホールを捨てたことがあるだろうか? 捨てたことがない人にあえて伝えよう。オナホールの処分は大変面倒、もとい、極めて厳格な作法が存在する。その作法を端的に述べると、「ハサミで解体」の一言に尽きる。

 「そのまま捨てていいのではないか」という意見もあるだろう。そういう剛の者もまた存在するはずだが、「ゴミ袋を覗くと女性器」というのはドッキリにもほどがある。隣に住む女川さん(主婦・55歳)であっても、不燃ごみの回収に来た浅井さん(27歳・ゴミ収集員)であっても、その衝撃は想像に難くない。いわんや小鳥のさえずる早朝に出くわしたら大変なことである。

 良識ある社会の構成員たる自負があるのならば、オナホールはハサミで解体しなくてはならない。可能なら2~3cm片レベルで細かく。樹脂製のボディからにじみ出る油を吸収するために、新聞紙で包んでおくとなおよい。そして、しかるべき日に不燃ごみ置き場へ安置し、ゴミ収集車へ焚べる。このような厳格なる作法を守ることで、初めてオナホールはゴミとして捨てられるのである。

 

 しかしながら、想像してもらいたい。オナホールにハサミを入れる光景を。そして――これは想像してもらわなくても結構だが――ハサミを挿れるその瞬間に生まれる、言い知れぬ虚脱感と、一抹の寂しさを。

 僕自身の体験を綴ろう。それは、友人から20歳の誕生日祝いに贈られた「転校生」だった。人生で初めてのオナホール。ローションとともに未知なるマテリアルだった。そして初めて使用した際の、その衝撃。僕はたしかに宇宙を見た。今でも忘れられぬ青春の1ページである。

 幾度と使用したかわからないが、幾年も経た「転校生」は徐々にヘタっていき、ある日中から謎の液体が垂れた――それが生理ではないことは明白だった。ちゃんと洗ってたはずなのにね。その時に、僕は人生の苦楽を共にした彼女と別れることにした。

 「転校生」を手に持ち、その中央にハサミをあてがう。こんにゃくゼリーをさらに強化したような弾力。ぐんにゃりと、しかしたしかな手応えをもって切断される樹脂の名器。

 ――思い起こされる20歳のあの日。「なんてものをよこすのか」という喜びと困惑に包まれた池袋駅・いけふくろう前。夏も盛りで蒸し暑い日だった。だが、それよりも熱い期待感が、たしかにあった。

 ハサミを持つ手に力を込めると、「転校生」は中央より真っ二つに断ち切られた。顕になる内部構造。「3Dダブルスパイラル」を謳う、イボと螺旋で象られた産道。しげしげと眺めた後、残骸へさらにハサミを入れる。二片から四片。四片から八片。細切れにされていき、「オナホール」から「樹脂片」へと変じていく。

 ――初めて用いたあの日。家族の目を盗んで浴室に持ち込み、身体を洗い終えた後、ローションを穴へ注いだ二十歳の夜。怒張した男性から全身へ駆け巡る電撃。どの程度保ったかすら記憶にない。瞬く間に果てた。快楽と感動。そして虚無。やった。俺はたしかに、やった。冷静と情熱のあいだに立ち、静かに穴から裏返し、残滓を洗い流した、盛夏の一幕。

 肉片にし終えた「転校生」を前に、僕は懐かしさと、悲しさと、そして、静かな感謝の念に包まれていた。

 

「いままでありがとう。どうか安らかに」

 

 そうして、彼女を新聞紙に包み込み、ゴミ袋に収めた。寂しさはあったが、どこか清々しい気持ちもあった。

 出会いがあって、別れがある。人生とはその連続である。「転校生」はたしかに、そのことを僕に教えてくれたのだ――

 

 このような感情のうねりを幾度も抱えながら、僕は(いつの年末だったか、そもそも年末だったかすら怪しいが)5つくらいのオナホールを処分した。新聞紙ににじみ出る油染みは、まるで彼女たちの最後の息遣いのようで、今でも記憶に焼き付いている。

 長らく愛用したものもあれば、パッケージ以外微妙でがっかりしたものもあった。それぞれに思い出があって、欲があった。良き射精も、悪い射精もあった。そうした思い出との別れは、たとえくだらぬジョークグッズといえども、感傷に浸ってしまうものだ。

 

 オナホールの解体。それは、過去との対話であり、思い出の清算である。

 かつての名器と別れ、新たな名器との出会いを待つ。悔やむことはない。それが人生だ。オナホールは、いつだって人生の大切なことを教えてくれる。

琥珀さん、おれアズールレーン始めたわ。

 8月から11月にかけて燃え上がったクソプロジェクトを鎮め、遅めの夏休みも消化し終えて落ち着いてきた11月。まぁブログを更新していなかったと。

 独り身のさもしいオタクが1ヶ月なにをしていかたと言えば、まぁ『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』で最後のケンカにブチ上がったり、ウルトラサンムーンで「かがやきさま」に6タテされて茫漠としたりしてもいたが、とりあえず『アズールレーン』を始めていた。それに尽きる。

 

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 先日から流れ出したCMから、アズールレーンが達磨一家と藤森会でも流行していることが判明したのは明らかだが、たしかにこのゲーム、遊んでいて楽しいというか、かなり快適に遊べる。うっかりSWORDの住人に触れても問題なく遊べる。適当に遊んでもサクサク進行する。そのあたりは素直にすごいと感じる。

 そのあたりを今日は気取らずに書いていこうと思う。

 

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ニコニコ焦げ付くクレッシェンド

 先日のニコニコ動画新バージョン発表会を受けて、めでたくニコニコ動画のプレミアム会員を解約するに至った。

 というのも今年の頭くらいから「月500円も払うほどニコニコを使ってねえ」と薄々気づき始め、じゃあ解約しよっか、と会社の中で思いつくも、退社している間に忘れるというのを10回くらい繰り返していて、今回無事忘れることなく実施できた次第だ。「失望した」「ニコニコは死んだ」「たつき監督を返せ」とかいう怨恨はない。その500円で安ワインを買ったほうがいいという判断に過ぎない。

 で、退勤後も忘れなかった程度に盛り上がったニコニコ発表会。改装工事というより「誰も使わない掘っ立て小屋を増設」みたいな新機能に、肝心の改装工事は「来年まで待ってくれ」という。ずさんさをある人は笑い、ある人は罵倒し、ある人は死んだような顔になるという地獄絵図だったらしいが、ひよっこIT土方の身としては「あっ、燃えてる燃えてる」という薄ら寒さをおぼえていた。

 「重要な部分だから時間がかかっている」ってそれは純粋に技術不足なだけでは。というよりそのあたりの仕様を把握している人が消えて、技術力の薄い人がブラックボックスの扱いに手をこまねいているだけでは。わかるわかる。僕も現在進行形でそういう状況にいる。

 

ぼく「これ次に改修するんですけどどういう仕様ご存知ですか」

有識者「わからない」

ぼく「じゃあどのドキュメントを参照すれば」

有識者「ドキュメントはない」

ぼく「ではこの機能はどうやって作られたので」

有識者「誰もわからない。気がついたらできていた」

 

 こんな感じのやりとりをして、3000行は軽く超えてる謎のClassの解読を涙を流しながら励む羽目に陥るケースが昨年から何回か起きている。

 期日が差し迫って炎上すると設計書は後回しになり、それが修正されないまま次のプロジェクトが始まり、やがて担当者が離任して「仕様不明でドキュメントもない機能」が爆誕、誰もさわりたがらないエリア51と化す。おカタいところのシステムでもこうなのだから、イケイケなWebサービスではドキュメントのドの字もないのだろうと思うと、罵倒よりも先に胃がキリキリ痛む。そんな現場には行きたくねえ。

 

 とはいえ、ドワンゴの内情がどうなっているかは知らないので、全ては想像に頼る他ない。と思っていたら、内部告発じみたブログが2年前に発射されていたことを知った。

hiroki-uemura.hateblo.jp

 想像していたよりもだいぶやべえと感じる。商用SQLひとつに承認リレーとか地獄でしかないでしょう。そんな環境からお金がジャブジャブ湧きそうなソシャゲ業界に引き抜かれるのも「順当」という感じではある。

 で、そんな感じで技術者が大量に流出して、コアである動画機能の改修を行える人材が消えてしまったとなると、ニコ生に挟まれる薄ら寒いFLASHゲームといった「現状の技術レベルでのお茶濁し」を連打するのも致し方ないかもしれない。昨今の「ニコニコというコンテンツ」としてウェイなノリでアホみたいな機能を増やす流れも、「それしかできない」と思うと……やるせない気持ちにはなる。

 逃げるにせよ残ってあがくにせよ、現場には罪はないだろうし、クソじみた管理者が早めにくたばればみんな幸せになるのだろうなぁ、と一連の騒動を眺めていて思っていた次第だ。やっぱりIT土方なんて辞めるべきじゃない?

 

 まぁ、それはさておき。

 この退会処理時に出てくるこれ。これだけでニコニコに対する好感度がマイナスになったし、せめてこれだけでもやめるべきじゃあないのか。

「嘘でつながる少女」の物語 ~『プリンセス・プリンシパル』全12話を終えて~

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 美少女とスパイ。その組み合わせ自体は、ともすれば珍しくない組み合わせ。そんな「美少女スパイ」を、単なるキャラクターの要素で終わらせず、一つの物語として完成させたもの。それこそ、この夏クールに放映していた、『プリンセス・プリンシパル』というアニメなのだと僕は考える。

 今季も優れたアニメが輩出されたが、その中でも本作は、冗談抜きで「直近5年の中でも優れている」と語れる一作になった。脚本、作画、キャラクターなどなど、様々な点で秀でた、近年稀に見る秀作といっても過言ではない。

 そんな本作だが、先日Blu-ray第一巻が発売され、そして全話無料配信まで開始された。まもなく秋が始まるが、こいつを見てから秋に突入しても遅くはない。そのぐらいすばらしいアニメなので、滑り込みではあるがここに『プリンセス・プリンシパル』の簡潔なプレゼンを書き残しておく。

 

ch.nicovideo.jp

 

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本当に空中庭園だけが「拷問」なのか? 〜異世界スマホ第11話について〜

 2017年夏クールも終わりに差し掛かる中、土壇場でささやかな椿事が発生した。

 

togetter.com

 

 ここ最近リアタイで追えていなかったせいで、最初は「おっ、11話目でさらにバケモノとして一皮剥けたか」と、当初はドキドキしながら11話目を見た。

 しかしながら、この下馬評は全くの杞憂であった。異世界スマホ第11話『ぱんつ、そして空中庭園。』は、これまでの11話の中では比較的おもしろい部類だったのである。

 

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グラブルの女たち2017Summer ~最新のスケベ十天衆 その排出率~

 夏だ。海だ。エロ本だ。

 そう。今年も夏のコミケが開かれ、グラブルのエロ本市場も更新された。

 本記事は、夏の空のスケベ事情に関する調査レポートである。

wasasula.hatenablog.com

 

調査概要

 例によって、とらのあな店頭でスケベブックを確認、登場するキャラクターを計上し、登場数でランキングを作成した。

 今回サンプルとしたスケベブックは、合計245冊。範囲的にはC92〜C90のものが主要だったと思われるが、それ以前のものも含まれている可能性も多分にある。

 このため、よくよく考えると「2017年夏におけるエロ本ランキング」とするには、サンプルの出版範囲が不適切と判断した。よって今回は、「この夏とらのあなに行くと出会えるグラブルスケベブックの排出ランキング」とした上で、本家にならって「排出率(登場数 / サンプル数(=245冊))」も算出、「この女のエロ本に出会える確率」も数値化を試みている。

 なお、参考までに、本家グラブルにおけるSSR恒常枠排出率は、0.039%とのことである。同人ショップ店頭においては、虹色の石と遭遇するビジョンを浮かべながらスケベブックの表紙と対面すると、いろいろと捗るであろう。

 

ランキング

順位 お名前 登場数 排出率
1 ジータ 46 18.78%
2 ナルメア 42 17.14%
3 カリオストロ 21 8.57%
4 ヴィーラ 12 4.90%
5 ヴァンピィ、ゾーイ、ヘルエス 9 3.67%
8 サラーサ、ベアトリクス 8 3.27%
10 クムユ、ゼタ、ダヌア、ヤイア 7 2.86%
14 アニラ、カタリナ、メーテラ、ラムレッダ、ルナール 6 2.45%
19 アンチラ、ククル、クラリス、シルヴァ 5 2.04%
23 ヴァイト、コルワ、スツルム、ソフィア、ハレゼナ、フェリ 4 1.63%
29 アリーザ、アルメイダ、アンスリア、イシュミール、セン、ネモネ、ユエル、ユグドラシル、ラスティナ 3 1.22%
38 アステール、アリシア、サラ、ジェシカ、スーテラ、フォルテ、マギサ、メルゥ、ユイシス、ディアンサ 2 0.82%
48 ロゼッタ、アーミラ、アルドラ、アルルメイヤ、アンナ、アンリエット、エッセル、キャサリン、ボレミア、ジャスミン、シャルロッテ、ジャンヌダルク、スカーサハ、スフラマール、スリーピィ、ソーン、ソシエ、リナリア、ハリエ、カンナ、ジオラ、ティナ、ファラ、フィラソピア、ブリジール、ミニゴブ、リリィ、ルリア、黒騎士 1 0.41%

 

ランキング所感

 前回に引き続きジータが首位。次点でナルメア、二名に少し差をつけられる形でカリオストロが追随する、というTOP3となった。

 この上位3名は、前回調査から登場数もほぼ同じ、つまるところ不動である。イベント主役抜擢、かつ新規SSRも実装されたカリオストロであるが、勢力を伸ばしきれないというより、ジータとナルメアがいかに高い求心力を有するか、ということだろう。

 躍進が目立ったのはゾーイ、そしてサラーサ。この2名は前回調査時にも有力株として見込んでいた。以下、個別に考察を記す。

 

・ゾーイ

 数ヶ月程度では壊れっぷりが揺らぐこともなく、夏の水着ガチャでは多くの人々が人権を求め、天井をノックしたことが各所の爆死報告からうかがえる。そしてその性能こそ、彼女の子宮口をノックしたいと渇望する原動力となっていることもたしかである。

 観測範囲での話だが、水着の方のスケベが多かったというのが第一印象である。これは、水着が全裸の延長線上にあるスケベの権化である、という基本法則もさることながら、「水着版の方が本家よりも入手しやすい」という事情も無視できまい。

 

・サラーサ

 ゾーイ以上の大躍進(前回6冊登場/14位)。やはりというべきか、メスドラフは常にエロ分野において強大である。

 加えて彼女の場合、今年の水着イベントにゲスト出演という大抜擢。セーラー服っぽいシャツを上に着込んだビキニという、なかなかに攻めたスタイルの新規イラストは、十天衆取得者の増加も相まって、大きな追い風となっているだろう。

 今後、取得者の増加にともなって十天衆のエロ本も増加する(とりわけ同じく水着が披露されたソーン)と考えられるが、メスドラフは彼女一人のみ。開幕グラゼロ大爆破のごとく、今後もスケベ市場において一歩リードすると考えるのが妥当であろう。

 

 他には、ラムレッダとクムユが地味ながら勢力を伸ばしている。ラムレッダはまさかのイベント起用、そして新規SR実装が大きな追い風だろう。

 逆に、前回まで高い位置にいたクラリスが順位を落としている。祖先の天災美少女錬金術師と明暗が分かれる形となったが、目下の原因はすぐに思いつかない。新規SSRでは影が薄かったか。ベアトリクスもやや陰りが見える。

 また、前回有力株と見込んでいた、アリーザママことアリシアも順位が落ち込んでる。やはりスポット参戦のNPCという立ち位置は分が悪いか。それでもルリアよりエロ本の数が多いのは、さすがメスドラフというべきか。

 新顔としては、メスドラフのくっ殺枠ことラスティナがお目見えしている。いかにもシコれといわんばかりの設定、そしてビジュアルではあるものの、上位陣に殴り込むほどの勢いを確保できていないのは、実装から日が浅いためか、それとも他のメスドラフが強すぎる故か。

 

 また、今回は改めて種族ごとの集計も実施した。

 

種族名 人数 登場数
ヒューマン 29 96
エルーン 17 52
ドラフ 15 108
ハーヴィン 6 11
星晶獣 3 14
??? 6 62
モンスター 1 1

(※???にはジータも含む)

 

 単純なキャラクター数ならば、実装数が最も多いヒューマンがトップ。しかしながら、登場数は上から3番目のドラフが抜きん出ている。

 ヒューマンのおよそ半分くらいのキャラクター数でありながら、スケベ本登板率を上回っていると考えれば、どれだけこの種族がスケベの戦闘民族であるかがわかるだろう。乳は正義である。

 

総括

 TOP3こそ揺るがないものの、10位圏内ではチラホラと順位の変動が見受けられる。

 とりわけサラーサの増加は、このソシャゲのエンドコンテンツへタッチしたユーザが着実に増えていることを物語る証左であろう。十天衆にサラーサ以外の女性も多くひしめいている以上、さらなる変動が発生することが容易に想像される。

 また、上層部にいたとしても、その地位は不動とは限らないことは、クラリスとベアトリクス、そしてアリシアの落ち込み具合を見れば明らかであろう。というよりかは、(スケベ的)人気に火がつくきっかけが存在し、その波に乗っかった結果として、スケベブックが多く生産されるのだと考えるのがスジだろう。

 そう、エロ同人誌コーナーとは、キャラクター人気を測るにはうってつけの定点観測所である。そしてグラブルの場合、日々やってくる様々な更新事項によって、流行り廃りが潮位のごとくあっという間に変化していくのである。スケベブックとは、人の心が生み出した自然現象、と言えるのかもしれない。

 なお、ガチャ排出率に倣って、今回は「排出率」というものも計算してみたが、1冊しか登場していないキャラクター(ランキング的には48位、0.41%)の層は、単純計算するとその排出率は0.014%――本家ガチャにおけるSSRの排出率よりも低い。

 

 つまり、これらのキャラが登場するエロ本と出会えたのなら、それはSSRを引き当てること以上の幸運と言える。そう思うと、スケベブックコーナーが宝の山に見えてはこないだろうか。こない? まぁそういうこともあるよね。

 とはいえ、このランキング調査は、同人誌ショップの店頭という、ごく一部の範囲で行われたものに過ぎない。世の中には委託販売されていないスケベな本がたくさん存在する。そうした未流通の薄い本にて、上掲ランキングにいないキャラが登場していたとしたら、それはもうこの上ない幸運に違いないだろう。

 空は広い。スケベブック市場も広い。そしてメスドラフは強く、ジータは引き続き全空の覇者であった。今回の調査も学びが多いものとなった。これが冬にはどう変動するのか。それは今後のイベントとガチャ次第である。