うらがみらいぶらり

チラシの裏のアーカイブ

「小説家になろう」ハイファンランキング観察日記(6/19~6/25 / 6/26~7/2)【終】

 なにか忘れていると思ったらこの観察日記だった。完結に安堵して完全に更新を忘れていた始末よ。

 こちらもキリが良いのでいったんこれで日記をつける体裁は終わりにしようと思う。なので振り返りもざっくりと。

 

【この前のランキング】

wasasula.hatenablog.com

 

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表1. 日間ランキング(6/19~6/25)

 

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表2. 日間ランキング(6/26~7/2)

 

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表3. 週間ランキング(6/19~6/25)

 

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表4. 週間ランキング(6/26~7/2)

 

 眺めていて思い出したのは「ドラゴン多いな」という気持ちである。少し前まではスライムがそこそこ上位にいた気がするが、実力だけでなく外見も最強モンスターになりたいということだろうか。いずれにせよ、非人間主人公モノは常に一定数存在するというのは、「小説家になろう」の一つの特色であることは疑いない。

 そして、今まで言及していたか忘れてしまったが、「書籍化が決まるとランキング上位に再浮上する」という点も特徴的だ。特に発売日が近づくとランキング20位以内にひょっこり顔を出すことが多い。書籍購入前に確認とかするのだろうか。それとも「ご祝儀」のブクマや評価が存在するのだろうか。まだまだ謎は深い。

 

 この「小説家になろうランキング観察日記」は、4月の末からだいたい2ヶ月ほど続けていた計算になる。わかったのは、日間については、かなりの頻度で作品の入れ替わりが発生すること、ある週の1位が翌週どこかへ転落するケースも大いにしてあること、そしてごくまれに長期日間入りしているケースもあり、そうしたタイトルは書籍化の晴れ舞台に立つ可能性が高い、ということだ。

 つまるところ、傾向こそ(それこそ異世界俺TUEEE系)が偏っているとしても、あぐらをかき続けられるような生ぬるい環境とは限らない、ということである。なろうランキングという魔窟は、日夜しのぎを削る地下のコロッセオだったのだ。

 そうしたことを、毎日毎日確認していると、スコッパーと呼ばれる人たちが存在する理由もわかってくる気がする。この中にない、誰も発見していない逸品に出会いたい。まさに冒険心がランキングの奥底をスコップさせるのだ。

 そういったことがらを間近に見て理解することができたこの観察日記は、「なろう連載」に並んで、意義のある営みだったと思っている。今後定期的に観察してランキングを公開する、ということはまぁいいかなと思うが、ウォッチだけは続けてもいいと思っている。先にも述べたとおり、日間は流動性が高く、そしてとんでもない爆弾がいつ現れるかわからないからだ。

 

 思えば4月から6月は、なろう漬けの日々ともいえる異様な3ヶ月だった。幸いだったのは、無駄ではなく、実りある3ヶ月だったことだ。

 新年度の初発をこうして過ごせたのは暁光かもしれない。だからこそ、2017年の残りを全て消費に費やすのももったいない。機動力が高いこそが、Web小説の醍醐味なのだ。あと一発か二発ぐらい、今年はなにかしら打ち上げていきたいものである。

「小説家になろう」で一ヶ月半ほど、異世界転生小説を連載してみた件について

 観察や憶測だけではわからないことがある。実践を経ることによって、初めて認知し、理解することがらが、この世にはたくさん存在する。

 『小説家になろう』もそうである。インターネッツを跋扈するおぞましきうわさや、実際に諸作品からただようドス黒い輝き、そして書店を席巻する書籍化作品やアニメ化ラッシュ……そうした周辺情報から、この最先端の魔境について、あれこれと思索を巡らせることができる。

 が、やはりそれだけでは足りない。実際に、この魔境を「書き手」として歩いてみなければ、分からないことがあるのではないか――それが、5月の半ばに僕が抱いた疑念であり、そして決心であった。

 

 という流れで始めてみた、小説家になろうでの異世界転生モノ連載だったが、先日、区切りの良いところまで到達したため、作品のステータスを「完結済み」に設定した。

 

ncode.syosetu.com


 この一ヶ月半ほどの「なろう連載」体験は、身も蓋もない言い方をすれば「未知の連続」であり、そして「小説家になろうの生態系」を肌で感じることができた、とても有意義なものとなった。

 同時に、連載という形式特有の大変なこと、予め備えておくべきことも身をもって味わい、半年以上も連載を続ける作品が、いかなる努力の上に立っているのか実感を得るに至った次第だ。

 以下では、ちょっぴりと体験した「なろう連載」にてわかったことなどを、さらにつらつらと書き記していく。

 

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岬明乃の解釈論を巡る諸問題について

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 言葉は常に個人の中で変質し、言葉の変質はコミュニケーションの齟齬を生む。

 直近において、僕の中で「変質」の対象として問題になっているのは、岬明乃だ。

 

 つまり、こういうことである。

 

 より詳細に記せば、こういうことである。

 

 これらは全て、僕の中で変質し、定義された岬明乃である。すでにオリジナルから歪曲し、全く同じ外見の別人と呼んでも差し支えないものだ。

 なにゆえ岬明乃を変質させてしまったかといえば、それは「より好きになる」ためーーもっというなら「よりよい射精のため」に他ならない。

 自らの欲望、嗜好のために、既存のキャラクターに無関係のコンテクストを与え、自らの中で動かす。キャラクターの一消費形態にして、原風景の一つ、「俺嫁」とは、そのような人形遊び的(あるいはネクロマンシー的)な営みだ。そして、上記のようなストーリーを与えずとも、「○○ちゃんに添い寝したい」「△△ちゃんと夕飯を食べたい」という欲求の萌芽だけで、「俺嫁」は実行されたに等しいのである。

 

 まぁ、そんなことはどうでもよい。問題なのは、「岬明乃の解釈」を巡る、言いようのない他者との断絶だ。

 まぁ彼とは以前から「娘だ」「いや彼女でしょ」などと言い争ってるので今さらではあるが、事実として彼にとっては「岬明乃は娘」なのである。「岬明乃は幼馴染の彼女」と定義する僕とは、すでに断絶が生じている。

 「彼女」と「娘」では、同じ美少女でもまる気質が異なる。互いにそれを意識せずに話せば、必ずコミュニケーションに齟齬が生まれる。

 「お父さんの下着と一緒に洗わないでって言ったじゃん!」と怒られたいか、「汗かいたから汚いよぉ…」と泣かれながらパンティ越しにクンニしたいか、まるで違う欲望がぶつかる時、運が悪ければその時点で殴り合い・宇宙なのだ。

 ゆえに、僕が他者と岬明乃について会話する時、上掲の独自設定は全て一度解除し、プレーンな岬明乃を脳内にセットする必要がある。そして、会話が終われば、再び独自設定がパッチされる。欲望にしたがって。

 ある種の擬態ではある。コミュニケーションとは擬態の連続だ。本性を隠し、相手にチャネルを合わせ。そうして生まれたのが、この21世紀なのである。

 

 余談ではあるが、岬明乃は「彼女」か「娘」か、の二元論に収束するとは限らない。

 ある者は「母親」であり、ある者は「妹」、はたまた「姉」。劇中の彼女の発言から「父親」とする者もいるだろう。

 その他にも、「お隣さん」「クラスメイト」「職場の同僚」「不倫相手」「ストーカー対象」「ハイエースしたい子」「痴情のもつれから殺されたい」「彼女自身になりたい」……岬明乃の解釈は無数に存在し得る。まるで大海原だ。解釈は常に、広大な海として、我々の前に顕現しているのだ。

 ふと、それら「個々人に解釈された岬明乃」が、全て別個体だとしたら、どうだろう。世界には大量の、全く同じに見える、しかし異なる岬明乃がいることになる。元は一つだったはずなのに、人の想像力によって、彼女自身にはあずかり知らぬところで、増え続けていく。それらは全て偽物か、本物か。いや、個人の主観が重なり合う世界にて、「キャラクターの真贋」など、果たして存在し得るのか。

 無数の岬明乃たちを想像する時、キャラクターは、人の恣意的解釈によって変質し、増殖する、奇妙な存在なのだと悟る。果たして、本物のキャラクターはどこにいるのか。そもそも、いたとしても、我々に見つけることができるのだろうか。「彼女が本物だ」と、断定することができるのか。

 

 考えれば考えるほど、答えは七つの青の向こう側へ遠ざかっていくような気がする。

 ただ一つだけ言えるのは、冬の街で、三年ぶりに岬明乃(幼馴染)と再会するシーンは、あり得ざるコンテクストと共に、ふとした衝動によって生まれるということだ。

 そして、少なくとも「僕の解釈」の中では、紛れも無い「原作」として、成立されてしまう。こうして今日も、キャラクターたちは消費されていく。

 

 そしてこれも余談だが、アンケートを実施している。各位、回答されたし。

 

「小説家になろう」ハイファンランキング観察日記(6/5~6/11 / 6/12~6/18)

 先週はシノアリスくんへの憤りが強くなってブログを更新しきった気になっていた……おのれシノアリス。いつかお前のシナリオ書いてやるからな(ねじれた逆恨み)。

 さて、2週分たまってしまったので、まとめて観察日記をつけるとしよう。

 

【2週前のランキング】

wasasula.hatenablog.com

 

ランキング概観

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表1. 日間ランキング(6/5~6/11)

 

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表2. 日間ランキング(6/12~6/18)

 

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表3. 週間ランキング(6/5~6/11)

 

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表4. 週間ランキング(6/12~6/18)

 

 この2週間を通して見てみると、かなり上層部の変動が大きいことがわかる。

 単純に1位だけの変遷を眺めてみると、

 

 ニート体質な魔王の娘

 →シェイプシフターのおっちゃん

 →アイテム創造スキル

 →魔術書(転生)

 →最強スライム(転生)

 

 と、コロコロ変わっている。いずれも「最強」という接頭詞をつけることは忘れないが、それさえあればカテゴリはかなり自由度があるなと、あらためて感じる。

 基本的に、「最強の主人公」が、「苦もなく人生を謳歌する」という「ストレスレス」なフォーマットさえ守られていれば、なろうの読者は両手を振って迎え入れてくれる。外部から見れば異様な民族集団と映るかもしれないが、「作法」さえ心得れば、暖かく歓迎される文化圏なのだ。たぶん。

 若干茶化しかけたが、「ストレスレス」という要素はやはり大事で、実際自分の連載中ではそこそこハラハラする展開の回ではあまり盛り上がらないが、イチャラブさせるとブクマもアクセス数も湧き上がる光景を目の当たりにしている。上掲作品のうち、ニート魔王の娘は半分くらい読んでみたが、ゆったりストレスレスでヒーリング効果はバツグン。仕事帰りの疲れた頭には、やはりこういう作品が求められていそうだと、実地経験も相まって痛感した次第だ。

 

 ちなみに、ここ最近は非人間系も強いように感じる。やはり「最強のスライム」というのは鉄板めいたところがある。このような非人間系の代表格といえば『オーバーロード』で、それをとりあげた数年前の「ねとぽよ」の記事を思い出した。

 

news.netpoyo.jp

 

 この頃から、そのあたりの土壌は変わっていないということだろう。「人生は諦めきったから、いっそ魔物になろう」的な、後ろ向きか前向きかよくわからないロジック。実際、上記の最強スライム(ドラゴンに育てられた)も「全てがめんどくさくなったのでスライムに転生した」という、なにか連環を感じるあらすじを用意している。

 絶望ではなく、諦観から始まる転生。さて、その次はなにから転生が始まるのやら。

 

 

 以上で6/5~6/18の2週にかけての観察日記とする。

 さーて、僕も書かねば。あまりストレスを書ける展開とならないように努めたいが、はたして。

『シノアリス』について ~通信エラーに抗ってメンヘラのポエムノートを読む物語~

 

 梅雨も間近に差し迫った6月6日、一冊の「物語」がリリースされた。スクエニの新作ソシャゲ、『シノアリス』である。

 『ドラッグオンドラグーン』や『ニーア』シリーズを手掛けたヨコオタロウを原作・クリエイティブディレクターに据え、「それは最悪の『物語』」というダークでキャッチーなコピーで一部の期待を集めていた、ネイティブアプリ型の新規タイトルだ。しかし、数ヶ月の延期を挟んで産声を上げた本作は、ページを開くことすらままならない、「最悪の『なにか』」としてスタートダッシュを切るハメになっている。

 

 リリースより一週間を経た本作で切っても切れないもの、それは「通信エラー」である。

 クエストを開始しようとして通信エラー、ガチャを引こうとして通信エラー、「通信エラーによって戻されたタイトルからゲームを再開」しようとして通信エラー、と、至る所で通信エラーが勃発する。加えてリリース直後は、インストール後の初期データダウンロードでも通信エラーが発生する状態であった。

 無論、まともにゲームを進行できる状態とは言い難く、その「通信エラーの『物語』」に興味本位で触れたくとも、そもそもの入口にて弾かれるという粋な計らいを出だしから披露してくれた。

 当然ながら、リリース直後からメンテナンスの嵐であり、メンテナンスが明けると即座にメンテナンスへ突入する姿は、メンテ地獄の寵児・FGOを彷彿とさせるものだった。「想定を遥かに上回る未曾有の同時接続数*1という、一味ちがったセンスの運営ツイートも相まって、本作は一躍、インターネッツのおもちゃとして日の目を浴びることとなったのである。

 

 そんな通信エラーの嵐を切り抜け、無事に本編を開始できた読者が触れることになる「物語」は、端的に言い表せば「メンヘラのポエムノート」だ。

 本作のメインキャラは、ずばり「童話のヒロイン」である。アリスやシンデレラといったおなじみのヒロインが、ヨコオ節によってどいつもこいつも性悪に染め上げられており、彼女たちが「作者を蘇らせる」という目的のもとモンスターを狩り、他のヒロインと共闘しつつ殺し合いを繰り広げる、というのが『シノアリス』のコンセプトである。

 どんなシナリオを見せてくれるのか――期待をこめつつ開始したクエストで現れるのが、上述の「メンヘラのポエムノート」である。

 

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画像:『シノアリス』 - アリスの「モノガタリ」 第1章 第1節 冒頭より

 

 こちらは看板キャラ・アリスの一番最初のクエスト実行時に出てくる画面。この画面以外に、語られるシナリオは存在せず、クエストクリア後にも存在しない。さらに次章からは、2~4行程度の「ポエム」のみ表示される。

 どんな経緯で、どんな気持ちで、どのような過程を踏むか、読み取ることはできない。わかるのは、「なんかかわいいけどヤバい女が出てきた」ということだけである*2

 

 このような「モノガタリ」の体裁は、どうやら他ならぬヨコオタロウからの提案のようである。

 

www.4gamer.net

 

岩間氏:
 自分は最初に世界観、シナリオを活かすゲームっていう話で聞いていたので、いわゆるソーシャルゲームだと紙芝居的な、キャラクターが出てきて会話ウィンドウがあってみたいなやつをイメージしてましたし、そういうのがいいんじゃないかなと思って提案もしました。でも「それだとやっぱ読まない」みたいな話をヨコオさんにもらって。「確かに僕もいつもスキップしてるわ」って思いました。

 

ヨコオ氏:
 あれでも読まなくないですか? 読む人もいると思うんですけれど、僕は、特にキャラの両方、いわゆるノベルっぽく出てきて掛け合いでやるやつは読まないうえに、スキップする回数も多くてすげーめんどくさいなと思ってるんですよね。

 

「SINoALICE(シノアリス)」特別座談会の模様を掲載。「スマホのゲームは2Dのほうが少なくとも自分の好みに合ってるんです(ヨコオ氏)」「ポケラボ史上最高傑作に間違いなくなってます!(開発スタッフ)」 - 4Gamer.net より引用)

 

 たしかに、ソシャゲのシナリオには「刺し身のツマ」程度の意義しかないものも多く、スキップする人も多い。「ならばいっそポエムにしてしまえ」というのは「なるほど」というアイデアである。だが、仮にも世界観とシナリオの合わせ技でコアなファンを得てきたクリエイターを据えておきながら、出されたメインディッシュがメンヘラのポエムでは、割に合うまい。

 シナリオが入り組みそうな世界観を用意しておきながら、「俺らはスキップするし」という作り手都合でポエムへと圧縮するスタンスは、「ソーシャルゲームというゲームはいったいなんなのか」という根源的な問いかけをもたらすことだろう。

 なお、こういった性質から、脳内補完遊びの素材としては極めて優秀であり、また上記のポエムはフルボイスであるため、「豪華声優陣によるメンヘラポエム朗読ツール」としては十全の出来であることを保証しよう。

 

 ゲームそのものについては、際立って斬新なシステムは見当たらない。

 目玉としては、通常クエストにおける、他のユーザーとの「共闘」が挙げられる。自分のクエスト中に、他ユーザーがパーティとして参加し、リアルタイム操作で戦ってくれるという点はユニークである。が、これこそが頻発する通信エラーの元凶であることは、1waveごとに挟まれる「トップページに戻ります」によって容易に察せられるだろう。

 収集・強化する装備には、「武器」「防具」「ナイトメア(=召喚獣)」の三種があり、「防具」と「ナイトメア」はクエストで入手できる反面、「武器」については低レアですらガチャ依存と見込まれており、察しの良いユーザーであれば、ページの端からただよう焦げ臭い匂いに気づくことであろう。

 ガチャについては言うまでもなく出目が辛く、リセマラの「当たり」とされるSSR武器は、3%排出のおよそ50枚中のわずか3枚。ピックアップ対象の2つですら1%未満で、残る1つは0.03%。さらなる当たりとされるSSRナイトメアも小数点第2位の世界に住んでおり、上記らを引き当てるまでの過程は、インストール後すぐにガチャが始まるつくりを加味しても、毛髪を死滅させるには十分な苦行である。

 また、排出率のみならず、ガチャ用の石をまとめ買いする際にも、「まとめ買い個数が多いほど石単価が上がる」というまさかの「お買い損現象」が発生しており、ソシャゲに慣れ親しんだ人間からむしり取りたいという「ヨクボウ」が垣間見える。通信エラーによって「ガチャに突っ込んだ石が消滅する」という不具合もお約束のごとく発生し、「最悪の『物語』」を鮮やかに彩っていることも補足しよう。

 

 以上を総括すれば、「いつものガッカリスクエニソシャゲ」である。

 メンテに次ぐメンテは、対岸の火事として一定のエンターテインメント需要を満たしたものの、多少動作が安定してきた今は、「シナリオ抜きポエム」や「お買い損現象」などによって、純粋にきな臭いタイトルとなっていることは否めない。

 また、『ニーア オートマタ』とのコラボがすでに予定されているが、「ヨコオタロウ書き下ろしシナリオ!」と公式アカウントが宣伝した直後、「まだ書いていない」とヨコオ本人が発言する椿事も起きており、別の意味で目が離せない。

 

 あれこれと腐臭が目立つものの、「まだリリース1週間目」であることもたしかであり、ここから巻き返していける可能性もまだまだある。シノアリス運営様においては、これからぜひ奮起していただきたい。

 とはいえ、FGOのように「強烈な信仰心を抱える母体」があるわけでもないため、足を踏み外せば即死は免れないだろう。願わばモノガタリが紡ぎ終わる前に「打ち切り」にならないことを、祈るばかりである。

「小説家になろう」ハイファンランキング観察日記(5/29~6/4)

 定期更新を心がけるものをいくつか抱えている時に最大のハードルとなるのは、「咄嗟の風邪」と「土日を使った旅行」であろう。実際、先週の土日は伊東へ旅行に出てしまっていたのでいろいろとハチャメチャとなった。

 まぁ、観察日記の場合、出先でもHTMLで保存すればいいだけの話だし、物事はやりようである。そして連載の場合は「書き溜め」が最善解だろう。体感としては、せめて5~7話は溜めた状態で連載を始めると、楽な気もするのである。

 ……ということでかなりギリギリになったが、5/29~6/4までのランキング観察日記をつけておく。

 

【前週分】

wasasula.hatenablog.com

 

ランキング概観

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表1. 日間ランキング(5/29~6/4)

 

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表2. 週間ランキング(5/29~6/4)

 

 この週は徐々にローテーションの兆しが見えつつある(事実、執筆時のランキングは、この当時の上位新顔がトップに躍り出ている)。

 いまはちょうど「魔王の力が~」「魔王の子孫が~」みたいなテイストのムーブメントがきつつあるのだろうか……「魔王」というモチーフは、強大な力を安直に主人公へ付与できるのはもちろんだが、「ダンジョンの主になる」とか「魔物を従える」とか、そういったプラスアルファな要素を付け足しやすいからこそ、なろう受けしやすい物語を作れるのかもしれない。

 あと、世の中「魔王もの」のラノベも先行作品が多くあるのも影響としてあるかもしれない。『はたらく魔王さま!』しかり、『新妹魔王の契約者』しかり。みんな魔王すきなんですね!

 それと、圏外にあっても、新作更新があれば一気に浮上する可能性もある……という事象がかなり如実に出ている。そのためには、初動で上位に食い込むだけの人気が必要であり、となると、なろうにおける作品づくりは「初動でいかに食いつかせるか」にかかっている……ということを改めて実感する。

 そのための「流行のフォロワー作戦」であるし、そのために必要なのが定点観測なのだろう。むつかしいけど、マーケティングという趣きではある。

 

 

 とりとめもなくなってしまったが、5/29~6/4の観察日記は以上とする。

 この観察日記だが、もともと「観察した結果をどうアウトプットするか」が最終目的だった気がするので、今現在うっかり連載しちゃってることを考えると、そろそろ観察日記自体は終了してもいい気もするこのごろ。

 とはいえ、連載中のアレは異世界転生カテゴリだし、ちゃんとハイファン側へのアウトプットも行って「卒業試験」としたいものである。いずれにせよ、きりのよい6月末までは続けようと思うが。

「小説家になろう」ハイファンランキング観察日記(5/22~5/28)

 更新が遅れた。やはり連載との二足のわらじは結構きつい。なにより唐突に風邪を引いた際のリカバリーが効かない体になってきた。年々衰えを感じる。

 というわけで5/22~5/28までのランキング観察日記をつけておく。

 

【前週分】 

wasasula.hatenablog.com

 

ランキング概観

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表1. 日間ランキング(5/22~5/28)

 

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表2. 週間ランキング(5/22~5/28)

 

 今週も比較的ランキングは安定している。もっとも、数週前の上位作品のいくらかは20位圏外へ放逐されているので、入れ替えが一段落したのかもしれない。

 途中から最上位を独占している『はぐるまどらいぶ。』は、タイトルやアイデアの突飛さもさることながら、一日複数回更新を毎日実行しているという末恐ろしい逸材である。やはり更新頻度は正義ということであろう。

 他にもミミックに脚が生えたり、100回転生したり、と様々なタイトルが名を連ねるが、不思議とジャンルはバラけている。現地人最強化、最強モンスターもの、そして現地転生……おおむねこの3ジャンルに区分されるが、比重として偏っていないのは健康的だと感じる。ジャンル以上にアイデアがどれだけ優れているか、というのが公正にジャッジされている証拠だろう。

 なお、今週も途中から異世界転生モノのようなタイトルが混ざっているが、実のところ現在まで(本文作成時、2017/06/02時点)ハイファン側に存在している。「オリジナル戦記」タグががこちらへのカテゴライズの要因だろうか。それとも……途中まで(※17話)読んでも転生側の住人に見えるのだが、「そういう設定」のハイファンなんだろうか。

 ファンタジーは奥が深い。自分の信じるものこそがハイファンタジーなのかもしれない。

 

 というわけで今週も短いが、5/22~5/28の観察日記は以上とする。

 しっかし最近の更新はほとんど観察日記だけになっているので、いっそのこと専門ブログを切り出した方がいいかもしれない(いつまで続けるかにもよるが)。